赤旗2022年9月1日付
小池書記局長スピーチ
安倍元首相の「国葬」に反対する大行動が31日、国会正門前で行われました。幅広い団体でつくる実行委員会の呼びかけで、4000人(主催者発表)が参加。「弔意を強制するな」などと書かれたプラカードを掲げ、「国葬反対」と声をあげました。
主催者を代表して戦争をさせない1000人委員会の内田雅敏さんがあいさつ。安倍元首相は、改ざん・ねつぞう、隠ぺいの政治を続けてきた人物だと指摘し、「法的根拠もない『国葬』に、私たちの税金を使うなと言いたい。反対の世論を全国で広げていきましょう」と述べました。
政党あいさつで、日本共産党の小池晃書記局長は、国葬は法律にはないと指摘し、「法律にないことをなぜ閣議決定で決められるのか。なぜ予算が出せるのか」と批判。「今回の国葬そのものが『数の力で何でもできる』という、民主主義破壊に他ならない」として、「まさにいま日本中で声をあげる時だ。『国葬やめろ』『国会を開け』の声をあげよう」と呼びかけました。
社民党の福島瑞穂党首は、国葬には法的根拠がないとして、「法律、民主主義を葬る国葬を許さない」と訴え。立憲民主党の阿部知子衆院議員があいさつし、参院会派「沖縄の風」の伊波洋一議員のメッセージが紹介されました。
3人の市民がスピーチ。「mネット・民法改正情報ネットワーク」理事長の坂本洋子さんは、選択的夫婦別姓反対など安倍元首相はジェンダー平等を攻撃してきたと指摘し、「戦後最長の在任期間が『国葬』の理由にあげられていますが、私たちにとっては暗黒の時代でした。『国葬』に反対します」。
上智大学教授の中野晃一さんは、国葬反対の世論が広がり海外メディアが安倍政治の問題点に注目するなど岸田首相は想定外の事態になっていると紹介。「私たちの声を、どんどん広げていきましょう」と語りました。
神奈川県相模原市から来た女性(41)は、何でも閣議だけで決めていく政治が許せないと憤り、「自民党と統一協会との関係性も明らかになるなか、『国葬』なんてしている場合ではありません。民主主義を壊すなと言いたい」と語りました。