赤旗2022年8月10日付
長崎市主催の平和式典(9日)への出席のため、8日に同市を訪れた小池晃書記局長は、爆心地公園で献花したあと、長崎県委員会で、党建設上のさまざまな困難を打開するための懇談を行いました。山下満昭県委員長と原口敏彦書記長、堀江ひとみ県議、牧山隆南部地区委員長、寺田敏之中部地区委員長が参加しました。
懇談は、志位和夫委員長が第6回中央委員会総会の結語で、志位氏や小池氏らが遊説などで地方を訪れた際、地元の党組織とさまざまな形で懇談の機会を持ち、党建設の苦労や困難をともに打開する活動にとりくむとのべていた第1回として行われました。
小池氏が最初に「県、地区、支部で頑張っているみなさんが一番苦労している問題を、現場に足を運び、リアルにつかみ、心を寄せ、ともに解決していくという中央の姿勢は、全党に歓迎されています。今回がその第一弾です。いろいろお話を聞かせてください」とよびかけ、懇談がスタートしました。
山下県委員長は「青年分野で一定の前進はあるものの、全体として党員拡大にブレーキがかかっています。一番の悩みです」と語り、2人の地区委員長からは、「世代的継承がうまくいかず、メンバーの高齢化で支部としての機能が果たせない支部が増えてきています」「女性役員が少ない。常任委員をもっと増やしたい」など、日々の実情やなかなか突破できない党建設の悩みが率直に打ち明けられました。
牧山地区委員長は、「党員拡大でなかなか新しい結びつきが広がっていかない」との悩みを話しました。小池氏は、「最近の入党は、参院選で急接近した人たちが入党してきています。環境保護の運動でも、気候危機の問題でも若い人が声をあげ、運動に参加してきています。党と結びつきを広げる可能性はあるのではないでしょうか」と問いかけました。
コロナ禍でどう「集い」を開いていけばいいのかという地区委員長の質問に、小池氏は、会場の換気に注意して開いたり、青空「集い」など各地の経験を紹介しました。
県・地区の体制や支部の実情、統一地方選挙に向けた活動の状況と到達、「特別期間」にとりくむ上で苦労していることなどを真剣に話し合いました。
小池氏は、核兵器廃絶が世界の本流となった原水爆禁止運動に触れ、「日本の運動が世界に大きな影響を与えています。被爆地の党として、長崎や広島の党のみなさんが頑張ってこられた成果だと思うんです。その思いが伝われば、強く大きな党をつくる可能性は、大きく広がるのではないでしょうか」と激励しました。
6中総決定に対する質問・意見、中央委員会への要望も出され、活発なやりとりになりました。
小池氏は最後に「現場のみなさんが苦労されている内容がリアルに伝わりました。現場の声を直接話を聞くことが大事だと実感しました」と語り、懇談を締めくくりました。
参加者は「長崎の党が核兵器廃絶の運動で大きな力を発揮していると指摘され、励まされました」「簡単に答えが出る問題ばかりではありませんが、今日の懇談を『特別期間』推進の力にしたい」などの感想を語っています。