赤旗2022年7月28日付
全労連は27日、東京都内で第31回定期大会を開きました。「たたかう労働組合のバージョンアップで職場・地域から労働者が声を上げ平和で公正な社会をつくろう」をスローガンに掲げました。(小池書記局長のあいさつ)
小畑雅子議長は「コロナ禍で、貧困を自己責任だと競争と分断をあおる新自由主義の矛盾が噴出した」と指摘。「これを乗り越えるため、要求実現のために団結し、たたかう労働組合のバージョンアップで平和で公正な社会をつくろう」と強調しました。
小畑氏は、方針にジェンダー平等の視点を貫き、最低賃金の全国一律制度確立と1500円の実現、女性の多いケア労働者の大幅賃上げ、均等待遇を求めていくと強調。医療・公衆衛生や教育はじめ、ぜい弱になった「公共」を国民、地域住民の手に取り戻す運動を呼びかけました。
参院選で改憲勢力が3分の2を占めたことに対し、小畑氏は「改憲を許さない思いを暮らしや働き方にそくして語る、網の目のような取り組みを広げる」と強調。安倍元首相の国葬閣議決定に対して、「安倍氏をいたむ気持ちに乗じて、安倍政治を美化礼賛し、改憲に向かおうとする閣議決定に抗議し、国葬中止を求める」と訴えました。
討論では、「ケア労働者の賃上げに取り組み、3万円の賃上げを実現した職場もある」(愛知)「地域住民と一緒に医師確保を求める署名を集め、県議会で採択された」(岩手)など多彩な運動の発言がありました。
日本共産党の小池晃書記局長が連帯あいさつし、「コロナ禍でたたかう労働組合、全労連の役割、値打ちが光っている」と強調。「政治の責任で賃金が上がる国にする政策が求められる。みなさんのたたかいと連帯し、賃上げで国民生活と経済発展が好循環する『やさしく強い経済』へ転換する」と述べました。