赤旗2022年7月8日付
|
|
|
日本共産党の小池晃書記局長は6日、兵庫、京都、滋賀、奈良の4府県を駆けめぐり、もう一回り二回り支持を広げて比例5候補の勝利を何としても実現し、「大軍拡を止め、暮らしを守ろう」と力を込めました。兵庫・こむら潤、京都・たけやまさいこ、滋賀・石堂あつし、奈良・北野いつ子の各選挙区候補の押し上げへ支援を訴えました。
京都・JR山科駅前で聞いていた男性(72)は「軍事費の2倍化が声高に叫ばれる選挙は初めてだ。踏ん張らないとあかん。最後まで『比例は共産党』で頑張る」と意気込み、兵庫・JR尼崎駅前では、大軍拡の流れに危機感をもつ女性(71)が「党員ではないが10枚以上選挙ハガキを書いて支持を呼びかけた。恐ろしい国になろうとしているので、もっと共産党を広げなければ」と話しました。
小池氏は、新型コロナウイルス感染が再拡大しつつある中、公立・公的病院の統廃合を推し進め、ケア労働者の低待遇を抜本改善しようとしない岸田自公政権を批判し、「介護労働者の賃金は全産業平均より月8万円も低いが、岸田政権による『賃上げ』は、わずか月9000円で、それも一部に限定されたものでしかない。保健所は半減させたままだ」と指摘。「コロナに弱い国をつくってしまった自公の社会保障切り捨て政治を食い止め、『やさしく強い経済』をつくるため、『比例は共産党』と、あと5人、10人へ大きく広げてください」と力を込めました。
また、コロナ禍で貧困と格差に拍車がかかり、物価高で暮らしが大変になるなか、消費税減税に背を向け、まともな賃上げ策も持たない一方、軍事費だけは財源も示さず倍増しようとしていると批判。海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)の伊藤弘総監が記者会見で、軍事費のGDP(国内総生産)比2%以上への増額について「個人的な感想」としたうえで「もろ手を挙げて無条件に喜べるかというと、まったくそういう気持ちにはなれない」と述べたとの報道に触れ、「自衛隊幹部からでさえ疑問の声が上がり、世論調査では、いま増やすべきは軍事費ではなく暮らしの予算だという声が多数だ。大軍拡ストップ・暮らし守れの声を共産党に託してください」と呼びかけました。
兵庫選挙区では「選挙区で唯一、明確に9条守れ・大軍拡反対と訴える、こむら候補を国会に送り、憲法9条をこのままの形で子どもたちに届けさせてください」と力を込め、京都選挙区では「たけやま候補が猛烈に追い上げている。みんなの力であと一押し、3年前に続き今度も選挙区で勝たせてください」と強調。滋賀選挙区では「9条守れ、大軍拡反対の声を石堂候補に託してください」、奈良選挙区では「子ども医療費窓口負担をなくす運動の先頭に立ち、中学まで実現した。実行力は抜群だ」と北野いつ子候補の勝利を訴えました。
滋賀では県知事選(10日投票)の小西きよつぐ候補があいさつし、小池氏は「国政とともに県政の転換を」と訴えました。
こむら候補とたけやま候補
尼崎市で、こむら潤選挙区候補は、自公維が3議席を独占する兵庫選挙区で「憲法を守り、軍拡に待ったをかけるのは、私、こむらだけ」と支持を呼びかけました。
京都市山科区で、たけやまさいこ選挙区候補は「3年前、改選数2のこの京都選挙区で倉林明子さんが再選し安倍改憲が止まり、ジェンダー平等が進みました。こんどは、私、たけやまの勝利で命とくらしを守る政治へ。行くぞ国会」と訴えました。
大津市では、石堂あつし選挙区候補が、奈良市では、北野いつ子選挙区候補が訴えました。