赤旗2022年6月24日付
「YouTuber(ユーチューバー)小池晃」こと、日本共産党の小池晃書記局長が参院比例5候補とトークを繰り広げる新企画「#この5人を国会へ」が始まっています。これまで、いわぶち友、にひそうへい、大門みきし各候補とのトーク動画を公開。視聴した人から「本当に5人の比例は1人も欠けてはいけない」「堅い政治の話もいいけどゆるーい話もいい」などの温かいコメントが寄せられています。引き続き、たけだ良介、田村智子両候補の動画がアップされます。SNSで拡散してください。
原発なくす思い代弁
いわぶちさん
3・11が活動の原点だといういわぶちさん。「原発事故の被害の実態を国会に届けるために送り出してもらったと思っている」。国会質問の時も、現地調査などで聞いた生の声をできるだけ盛り込むようにしているといいます。「いわぶちさんが国会で福島のことを語り出すと、自民党席も静かに聞いている」と小池さん。
聞き手に秋山もえ埼玉県議が加わり、3人でのトークとなりました。いわぶちさんは6年間、参院経済産業委員会などで活動。「原発をなくしたいという日本中の思いを代弁してきた6年間だった」と振り返りました。
食べ歩きと登山が趣味だといういわぶちさん。「山の魅力は景色と達成感」と目を輝かせました。政治は何のためにあると思うかとの問いかけには、「格差や貧困、差別をなくし人間らしく生きられる社会をつくりたい」。2008年のリーマン・ショックの時、福島でも若いホームレスを見たことは大変ショックだったといいます。
参院選への決意を問われ、「原発ゼロを政府に迫る質問は70回を超えた。原発ゼロとその後の再エネ普及のためのルールづくりを引き続きやりたい。そのためにもぜひご支援を」と訴えました。
火を噴くような論戦
にひさん
にひさんの収録は沖縄で行われ、前田ちひろ那覇市議が参加しました。コロナ禍で在日米軍への政府の対応が話題になり、にひさんは「米軍がオミクロン株を持ち込むのを止めろと要求しても政府は何もしなかった」と米軍の外出を野放しにした日本政府を批判。前田さんは「市民、県民が一生懸命対策をする中、国は何もしてくれない。米軍は県民の命を守らない」と沖縄の怒りを代弁しました。
小池さんは「にひさんといえば憲法・平和・人権」と紹介。「安保法制、共謀罪、特定秘密保護法の論戦で議場を圧倒するたたかいをしてきた」と国会での活躍に期待をのべました。
「最近は時間がないけど、たき火の炎の揺らぎを見ると集中できる」。にひさんは「はまっている」というたき火の魅力をトーク。「熱血弁護士」といわれるにひさんに、小池さんが「国会論戦に火をつけて」「熱い思い、火を噴くような訴えを」と促すと、「ウクライナ問題を利用した『核共有』『敵基地攻撃能力』や大軍拡賛成の人たちに国会の多数を握らせるわけにはいかない」と決意を込めました。
筋が通った経済提案
大門さん
大門さんの回は「やさしく強い経済」をテーマに前・後編に分けて配信。新著『やさしく強い経済学』が楽天ブックスの経済学分野で売れ筋1位となったと紹介された大門さんは、「やさしく強い経済」が、人に冷たく、もろくなった経済を立て直す「逆転の発想」として生まれたと話しました。
物価高に拍車をかけている急速な円安について話が進み、大門さんは背景にあるアベノミクスの「異次元の金融緩和」の問題を指摘。小池さんが「ある意味で人為的な政治による物価高だ」というと、大門さんは「緊急対策は消費税の減税です」とズバリ。▽低所得者ほど物価高の影響額も消費税負担も重い▽89の国・地域(21日時点)が消費税(付加価値税)減税に踏み出している―と説明しました。小池さんは党が参院に提出した消費税減税法案を実現させようと応じました。
大門さんは、最低賃金の引き上げに欠かせない中小企業支援の財源を大企業の内部留保課税で賄う党の提案について、▽最賃1500円への引き上げ財源をつくる▽大企業を含めた賃上げと「グリーン投資」を促進▽行き過ぎた大企業減税の不公正を正す―と解説。自民党幹部が「筋が通った提案。自分たちはできないけど…」と声をかけてきた話を紹介し、「彼らは財界の“政治部”だからメスを入れられないんです」として、党躍進の意気込みを語りました。