赤旗2022年6月6日付
京都2市 小池書記局長が訴え
22日と想定される参院選公示の直前となった5日、日本共産党の小池晃書記局長は京都府城陽市、綾部市で演説し、平和と暮らしがかかった重要な選挙で日本共産党の大躍進をと訴えました。戦争か平和か、「力対力」か平和外交かをめぐっても激しい論戦が始まっています。
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小池氏は「平和と暮らしがかかった選挙。『比例は共産党』と広げに広げ、5人のベストチーム全員勝利を。選挙区からは、自公・維新ときっぱり対決する、たけやまさいこ予定候補を国会へ」と訴えました。両会場とも、参加者が小池氏の話に熱心に聞き入り、「憲法9条はとても大切だと改めて思った。戦争を止めるために、こんどの参院選はなんとしても共産党に勝ってほしい」などの感想を寄せました。
小池氏は、ウクライナ危機に乗じて「戦争する国づくり」を進める危険な動きを糾弾。自民党が「GDP(国内総生産)比2%以上」(現在の2倍)の軍事費増を主張していることについて「防衛省の予算は今でも農林水産省の2倍以上で、文部科学省よりも多い。軍事費が2倍になれば、国土交通省を抜いて、厚生労働省に次ぐ官庁になる。まさに軍事国家ではないか」と批判しました。
さらに、岸田文雄首相が日米首脳会談で「防衛費の相当な増額」を約束した問題に触れ「『相当な増額』のための財源は、相当な増税か、相当な暮らし予算の削減か、それとも戦前のような国債発行しかない。しかし、岸田首相は『これから考える』などと無責任な態度だ」と指摘。「暮らしも平和も押しつぶす、大軍拡を力合わせてとめよう」と呼びかけました。その上で、「軍事対軍事」の悪循環ではなく、憲法9条を生かした外交で東アジアの平和を実現する党の「外交ビジョン」を力説しました。
小池氏は、NHK「日曜討論」(5月29日)では与野党の政党の代表がそろって「『防衛費』増やせ」と主張したことに言及。一方でメディアなどでは“軍事費増に反対の人は選挙でどこに入れればいいか、共産党しかない”との声があがっていることを紹介し、「軍事力強化一辺倒でいいのか。誰も幸せにならないし、悲惨な戦争に行き着くだけだ。共産党の躍進で『軍事対軍事』の流れを変えよう」と訴えました。会場からは大きな拍手がわき起こりました。
暮らしの問題に話を進めた小池氏は、深刻な物価高騰の根底には「アベノミクス」の失政があると指摘。「人を使い捨てにする『冷たい社会』ではなく、人を大事にする『やさしい経済』こそ持続的に成長する強い経済をつくる」として、新自由主義を転換する「やさしく強い経済」の中身を語りました。
小池氏は、日本維新の会が悪政の突撃隊の影響力を大阪だけでなく全国に広げようとするなかで、「そのターゲットの一つがここ京都だ」と強調。「身を切る改革」と言いながら、政党助成金には一言も触れない維新の姿勢を批判し、「ウソやごまかしでないなら共産党が国会に提出した政党助成金の廃止法案に賛成するべきだ」と力を込めました。
小池氏は、「日米安保」「天皇の制度」「社会主義・共産主義」など共産党の疑問に答える「はてな」リーフを紹介し、「自由と平和をまっすぐ貫いて100年。この党が大きくなれば政治が変わる」と力強く訴えました。
倉林氏・大門氏・たけやま氏訴え
倉林明子副委員長・参院議員は「憲法9条を守れるのは、たけやまさいこ(参院京都選挙区予定候補)と日本共産党しかない。勝ちにいこうではありませんか」と呼びかけました。
大門みきし参院議員・比例予定候補は、自著『やさしく強い経済学』を紹介しながら、「賃金を引き上げ、社会保障を充実させ、ジェンダー平等を進めることこそ経済を強くする」と訴えました。
たけやま予定候補は「長岡京市で中学校給食が実現できたのは、『あったらいいな』という一人のお母さんのつぶやきからでした。みなさんの声、憲法9条守れの声を国会でぶつけたい」と力を込めました。
綾部市での演説会では、長林三代宮津市長選予定候補があいさつ。宮津、綾部、舞鶴の各市議選、伊根町議選の予定候補者が紹介されました。