赤旗2022年5月10日付
日本共産党の小池晃書記局長と立憲民主党の西村智奈美幹事長は9日、国会内で会談し、今夏の参院選に向けて次の2点を確認しました。
第1点は、前回総選挙にあたって両党が合意した日本共産党による「限定的な閣外からの協力」という政権合意について、「立憲民主党は、今回は参議院選挙なので必要ないという立場。日本共産党は、国民への公約であり、引き続き維持・発展させるべきという立場。折り合わなかったので、今回は横に置く」ということです。
第2点は、32の改選1人区での候補者については「市民連合主催のシンポジウムで政策の枠組みを確認した上で、勝利する可能性の高い選挙区を優先して候補者調整を行う」こととしました。
小池氏は会談直後の記者会見で政権合意を「横に置く」ことについて問われ、「日本共産党は維持・発展させるべきと主張したが、合意に至らなかった。さらに、これまでの国政選挙前の政策合意では党首が参加し署名してきたが、今回は書記局長、幹事長による口頭での合意となることも残念だ」と表明。「1人区での候補者一本化も限定された選挙区で行うことになる」としつつ、「日本共産党は、日本の政治を変える道は市民と野党の共闘しかないという立場に立つ。今回の参議院選挙では、市民と野党の共闘が次につながる結果を出せるように全力をあげる」と表明しました。