赤旗2022年4月5日付
小池書記局長が記者会見
日本共産党の小池晃書記局長は4日、国会内で記者会見し、発足から6カ月を迎えた岸田文雄政権への評価を問われ、内政、経済、新型コロナウイルス感染症対応、外交の実態や主要各紙の指摘も示し、「非常にもろい政権で、崩れ出したらあっという間に崩れ去るのではないか」との見方を示しました。
小池氏は、4日付各紙世論調査では岸田内閣支持率は横ばいだとしつつ、「読売」は「他によい人がいない」が最多の42%を占めるなど「支持理由をみると、安泰とはいえない状況が浮かび上がる」と指摘し、「朝日」も「内実はもろさを抱える」と評していることを示し、「この指摘は当たっているのではないか」と強調しました。
小池氏は、岸田首相が「新しい資本主義」を掲げて半年たつが、大金持ち優遇の金融所得課税の見直しは引っ込めるなど「中身はまったく出てこない」と指摘。自民党の福田達夫総務会長からも「骨格をそろそろ出してもらわないと困る」と苦言を呈されるありさまだと強調しました。
また、「コロナ対策でも、第6波で過去最多の死者が出ているにもかかわらず、その反省も対策の見直しもなく、第7波が起ころうかという状況が生まれている」と批判しました。
さらに、岸田氏がプーチン大統領にすり寄った安倍晋三首相(当時)を外相として一貫して支え、ロシアやインドも含めた安倍「価値観外交」を推進したが、その後はロシアによるウクライナ侵略という事態に陥っているとして、「外交の破綻も明白だ」と批判しました。
小池氏は、施政方針演説などでは初めて敵基地攻撃能力の検討を表明した岸田首相は「ハト派と言われるが、ハトの羽根をまとったタカで、安倍・菅政権以上に危険な政権でないか」と述べました。
小池氏は「後半国会の論戦と、参院選に向け、岸田政権の問題点を正面から指摘をしつつ、新しい政治をつくろうと訴えていきたい」と表明しました。