赤旗2022年3月23日付
日本共産党の小池晃書記局長は２２日、国会内での記者会見で、自民、公明両党が政府に要望した年金生活者への５０００円給付について問われ、「年金生活者の暮らしを本当に心配するなら、物価上昇のなかでも年金額が減る仕組みそのものを見直すべきだ」と主張しました。
小池氏は、今国会冒頭、参院本会議での代表質問で、年金額の引き下げ問題を取り上げ、「物価が上昇しつつあるなかで、引き下げていいのか」と追及したと指摘。「引き下げは、６月に振り込まれる分から始まる。給付金は参院選への悪影響を恐れてのことだと思うが、見えみえの露骨な選挙対策で、配る対象も金額もあまりに少ない。天下の愚策だ」と批判しました。
その上で、「自民、公明両党がつくった、物価が上がっても年金を下げる仕組みに根本的な問題がある」と強調。日本共産党は「減らない年金」を掲げてこの仕組みの是正を求めているとして、「そうした年金制度の改革が必要だ」と述べました。