赤旗2022年3月20日付
比例5議席勝利へ決意
山形オンライン演説会 小池書記局長が訴え
日本共産党の小池晃書記局長は19日、山形市内で演説し、「参院選の公示まで3カ月あまりと目前だ。『比例は共産党』を広げに広げ、いわぶち友・比例予定候補をはじめ5人の勝利を必ず。市民と野党の『本気の共闘』の勝利、共産党の躍進で岸田自公政権に厳しい審判を下し、憲法を踏みにじる翼賛体制づくりを止めよう」と熱く訴えました。
小池氏と石川渉山形選挙区予定候補が並び立つと会場は大きな拍手で応え、選挙勝利の決意を固め合いました。
いわぶち参院議員はビデオメッセージで参加し、16日深夜に起きた福島・宮城沖地震の現地調査を踏まえ、政府に必要な対策を求め、「原発も石炭火力発電もゼロに。気候危機打開に本気でとりくむ政治に転換しよう」と決意表明。吉村美栄子県知事、石黒覚立憲民主党山形県連代表がメッセージを寄せました。
小池氏は、山形選挙区では2016年参院選で国民民主党の候補を野党統一としてたたかったが、同党が岸田自公政権の来年度当初予算案に賛成したことで、「事実上の与党化宣言であり、共闘の条件は失われた」と表明。「山形での市民と野党の統一候補の資格があるのは石川予定候補だけ。党派を超え、力を合わせて『本気の共闘』で勝利しよう」と訴えました。
小池氏はロシアのウクライナ侵略について「侵略をどうやって止めるのか。何よりも世界の国々と市民社会の声が重要だ」と強調。国連総会で141カ国の賛成で採択されたロシア軍の非難決議に対し、棄権や反対した一部の国々に軍事行動の中止を求めるよう働きかける外交的努力を強めるべきだとし、日本共産党の活動を紹介。志位和夫委員長が16日、ベトナム大使との会談で日本共産党の見解を伝え、ベトナム側も軍事行動に反対する立場を表明したと述べました。
国際司法裁判所もロシアに対して侵攻の即時停止を求め、フランスなどが人道危機から命を守る決議を国連総会に提出するなどの動きを示した小池氏は、「国際世論がロシアを包囲している」と指摘。「平和を求める世界の声でプーチン政権を包囲し、侵略を止めよう」と呼びかけると、会場は拍手で応えました。
小池氏は、岸田政権が「新自由主義の弊害」を言いながら、物価高の下での年金給付の引き下げや労働法制の規制緩和をくり返し、よりひどくしてきたと告発。「やさしく、強い経済」をつくるために、「消費税減税、生涯賃金で1億円にもなる男女の賃金格差をなくし、ジェンダー平等の土台を固める。日本を『賃金の上がる国』に」と述べ、「これが共産党の『成長戦略』です」と訴えると、会場は大きな拍手で応えました。
小池氏は、日米安保条約や自衛隊問題など共産党への疑問に答える「はてな」リーフを示し詳しく紹介。平和なアジアをつくるために、軍事対軍事の悪循環ではなく、中国も巻き込んで東アジアに安全保障の仕組みをつくることが重要だと強調。小池氏は「東アジアを『平和と協力』の地域にしていくために、憲法9条を持つ日本の役割は決定的に重要だ。こういう外交戦略を持った共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。
市民と野党の共闘に関わって小池氏は、共産党の志位委員長と立憲民主党の泉健太代表が18日、党首会談を行い「現政権に厳しい審判を下すために、1人区での候補者調整の協議を開始する」ことで合意したと報告。「市民と野党の共闘の旗を握って離さない共産党を躍進させることが、共闘発展にとって決定的に重要だ。共闘の前進に期待を寄せる全ての方々に『比例は日本共産党』と広げに広げてください」と熱く訴えました。
演説会後、小池氏は参加者とのつどいに参加し、入党を心から呼びかけたいと訴えました。初めて共産党の演説会に参加した19歳の民青同盟員は「小池さんの最賃1500円への引き上げの話が良かった。99%の人のための政治をつくりたい」と入党を申し込みました。