赤旗2022年3月11日付
10万人以上が亡くなった1945年の東京大空襲から77年となる10日、東京都台東区で追悼集会が行われました。東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会の主催、台東区の共催です。
小池書記局長あいさつ
川杉元延実行委員長が、都の平和祈念館建設構想が石原慎太郎都政以来、凍結されていることを指摘。「亡くなった人の無念をかみしめ、平和を求め続ける」とあいさつしました。
日本共産党の小池晃書記局長・参院議員は「ロシアがウクライナの産科・小児科の病院まで爆撃している。本当に胸が苦しくなる。21世紀のこの時代にこんな侵略を絶対に許してはいけない」と強調。東京大空襲は米軍による国際法に違反する無差別・大量爆撃だったこと、ロシアの侵略を受けて日本の政治家から改憲、敵基地攻撃能力保有、核共有の議論が出ていることを指摘し、「東京大空襲の経験をしっかり語り継いで、憲法9条を守り抜き、絶対に戦争をしてはいけないと世界に発信する国にしていこう」と述べました。
大空襲で父、妹、祖父、伯父をなくした本多一隆さん(87)の「罹災(りさい)の記」が読み上げられました。本多さんは「当時のことを思い出すと涙が出る。集会参加はつらく、こういう形にさせてもらいました」と話しています。
台東区教育委員の高森大乗さんがあいさつしました。
集会に参加した廣瀬房代さん(87)は「焼けた人をまたいで逃げた。死体の臭いが忘れられない。こんな時だからこそ憲法9条を伝えたい」と話しました。