赤旗2022年2月8日付
日本共産党の小池晃書記局長は7日の国会内での記者会見で、岸田文雄首相が新型コロナのワクチン3回目接種について1日100万回との目標に言及したことへの受け止めを問われ、「遅すぎる。その場しのぎ、行き当たりばったりの対策ではなく、オミクロン株の特性にあわせた対策の全体像を示すことを政府に求めたい」と述べました。
岸田首相は同日の衆院予算委員会で2月のできるだけ早期に1日100万回を目指すと表明しました。小池氏は「今のペースでいけば2月中に100万回達成しそうだというものであり、目標を持って特別の手だてを打ち100万回を目指すというものではない。なりゆき任せの発言だ」と指摘。「だいたいコロナ対策を予備費でやっているところにその場しのぎであることが表れている」と批判しました。
国会で野党から目標を持たないのかと繰り返し求められ、ようやく目標を表明したものの、このままではオミクロン株の流行のピークに間に合わないと強調。「年明け早々に目標を持ち、全速力でブースター接種を進めるべきだった」と語りました。
さらに、PCR検査能力についてはいまだに引き上げの目標すら示していないと批判。「オミクロン株の特性にあわせ、検査、ワクチン、医療、暮らしの支援をパッケージとして全体像を示すことを求めたい」と述べました。