赤旗2022年1月22日付
日本共産党の小池晃書記局長は21日、国会内で記者会見し、参院本会議での自身の代表質問への岸田文雄首相の答弁を踏まえて、「岸田政治は安倍・菅政治を全面的に引き継ぎ、さらに推進するもので、『新しい資本主義』どころか古いアベノミクスの焼き直しでしかないことがよくわかった」と述べました。
小池氏は、岸田首相の答弁について「何を聞いてもどっちつかず。聞いていることに答えない。はぐらかす。ごまかす。どっちなんだと言いたい」と指摘。一方で「安倍政治批判につながる問題にはきっぱり否定するのが特徴だ」と述べました。
例えば、首相は、「新自由主義の弊害」を乗り越えると言いつつ、貧困と格差を広げた「アベノミクス」は揺るがず擁護し、「桜を見る会」の招待者名簿についても「遅滞なく破棄した」、森友問題でも「丁寧に説明を行ってきた」と答えるなど安倍・菅政治を完全に擁護していると批判しました。
国土交通省の統計不正問題で、首相が「問題発覚後も事実を明らかにせず、問題が表ざたにならない形で収束させようとした点などについて大変厳しい指摘をいただいている」と述べたのは、組織的隠ぺいや改ざんを事実上認めたものであり、政治の責任も問われると述べました。
また、小池氏が、一日も早くハラスメント禁止条約を批准し、法律にもハラスメント禁止を明記するよう求めたのに対して、首相が、「批准には国内法制との整合性の観点から検討が必要だ」と述べたことについて、「だったら国内法制を変えればいいわけで、条約を批准しない理由にはならない」と指摘。「批准を一つの力として国内法制を変えることもできる」と述べ、ハラスメント禁止のために引き続き努力すると表明しました。