赤旗2021年12月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、ラジオ日本の「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、総選挙の結果について「今回は衆院選を初めて本格的な野党共闘でたたかう歴史的な選挙だった。共闘候補が59の選挙区で勝利し、自民党の幹部や大臣が落選する選挙区も生まれた。間違いなく共闘の効果はあった」と強調しました。
岩瀬氏は「共産党が公示前から2議席減らしてしまった最大の要因は」と質問。小池氏は、選挙期間中に自公やその補完勢力が日米安保条約廃棄などの共産党の政策を取り上げ攻撃を繰り返したと述べ、それに対する反撃が質量ともに不十分だったという総括を紹介。その上で、「私たちが野党で協力してつくろうとしている政権は、集団的自衛権行使や敵基地攻撃能力などの戦争する国づくりをやめさせる政権だ。安保条約廃棄は政権には持ち込まない」と語りました。
あわせて、小池氏は「なぜ共産党が安保条約廃棄を訴え続けるのか。それは、戦後76年たっても日本に米軍基地があり、国民が苦しめられている。アメリカいいなり政治の根本にこうした事実上の占領状態があるからだ」と指摘。「安保条約を廃棄し、友好条約に変えていくことを国民多数の世論にするために共産党は努力をしていく」と表明しました。
番組では、文書通信交通滞在費についても議論に。自民党と日本維新の会が領収書の公開などで折り合わなかったことに触れ、「まずは与野党一致している日割り支給を決めて、その次に公開のルールも国会の中で合意をつくっていくことが必要だ」と述べました。
岩瀬氏から岸田政権の見方について問われ、「危険な政権」と答えた小池氏。「改憲に前のめりで、敵基地攻撃能力も現実的な選択肢としている。軍事費についてもGDP(国内総生産)比2%以上を目指す中で、補正予算では7千億円増額し、年間では6兆円を超えた。岸田首相はよくハト派と言われるけれど、実際は“ハトの羽をまとったタカ”だ」と批判しました。