赤旗2021年11月30日付
小池書記局長
日本共産党の小池晃書記局長は29日、国会内で記者会見し、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染拡大について、「デルタ株による被害が大きく広がった教訓を踏まえ、絶対に繰り返さないための医療・検査体制の確立を、新規感染者が少ない今こそ一気に進める必要がある」と述べました。
小池氏は、オミクロン株が、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアなどに急速に広がっているのは感染力が強いことの一つの証明だと指摘。世界保健機関(WHO)も、国立感染症研究所も、「懸念すべき変異株」「もっとも高い警戒を」と訴えているとして、「全力をあげて、オミクロン株の性質や危険性について解明することが必要だ」と述べました。
そのうえで、小池氏は、政府が水際対策の強化を発表したことについて「当然の措置だ」と指摘しました。また、入国検査・空港検疫では、抗原定量検査となっていることについて、「抗原定量検査の精度は一定高いが、PCR検査と比べるとウイルス量が少ないものについては陰性と出てしまう問題が指摘されている」「より感度の高いPCR検査に戻すべきだ」と指摘。入国検査・空港検疫をすり抜けて入ってくる可能性もあるとして、「オミクロン株を検出するためのゲノム解析も可能な限り全例で実施すべきだ」と述べました。
小池氏は、変異株の急拡大による被害を絶対に繰り返さないために、「検査体制、医療体制を総点検・強化することに政府は全力をあげるべきだ」と述べました。