赤旗2021年11月19日付
BSフジ番組 小池書記局長が語る
日本共産党の小池晃書記局長は17日夜のBSフジの「プライムニュース」で、総選挙での野党共闘について、20項目の野党共通政策、政権協力の合意、200を超える小選挙区での候補者一本化をあげ、「このような合意をしてたたかった総選挙は初めて。最初の挑戦として重要な成果があった」と強調しました。
継続揺らぎない
司会の反町理氏は立憲民主党の代表選をめぐり「共産党との連携の是非が争点だ」と述べました。
小池氏は「立民の代表選は共産党との関係の総括が争点だと言うが、実際は違う」と指摘。代表選に立候補を表明した各氏の「各地で国民民主党、社民、れいわ、共産党と協力して一定の成果を出すことができた」(泉健太氏)、「今回の選挙で与党野党1対1の構図を作ることは非常に大事」(逢坂誠二氏)、「1人区においては1対1の構図を作らなければならない」(西村智奈美氏)との発言を紹介し、「小選挙区で共闘したことを皆さん評価している。どういう政権をつくり、その政権の魅力や政権協力の大義について、国民の皆さんに十分に伝えることには課題が残った。そうした課題を乗り越えてさらに前に進みたい」と強調しました。
立民の長妻昭副代表は、小池氏の発言を受け、「代表選の候補者で、1対1の構図をつくることを否定する人はいない」、「来夏の参院選でも全国32の1人区で1対1の構図をつくるコンセンサス(合意)がある」と述べました。
小池氏は、「4年前の総選挙と比べて、自民・公明が19議席、希望の党や維新など補完勢力は20議席減らし、野党共闘勢力は246万票、42議席増やした」と紹介し、「野党共闘の継続に揺らぎはない」と強調。東京では小選挙区で共闘候補の多くが勝利し、日本共産党も比例で前進したと述べ、「相互支援の共闘が実現すれば、結果も出せる」と指摘しました。
小池氏は「本格的な野党共闘は始まったばかり。課題があるからと言って『たらいの水と一緒に赤子も流す』ようなことをしてはいけない。次につなげる努力をしていきたい」と語りました。
9条改憲許さぬ
番組では維新と国民民主が憲法審査会の毎週の開催と、改憲論議の加速で一致したと紹介しました。
小池氏は共同通信の衆院選トレンド世論調査で「『総選挙で重視する政策は』という質問の9項目中、憲法改正は常に圧倒的な最下位だ。改憲ではなく、憲法に基づく政治をしてほしいというのが国民の願いだ」と指摘。そのうえで、「自民党のねらいは9条改憲だ」と強調。「維新の会の政策集の『維新八策2021』にも憲法9条について『正面から改正議論を行います』とある。9条を変えて何の制約もなく海外で武力行使できるような国にすることには、絶対に反対だ」と述べました。
また小池氏は、「この間、国民民主党が『維新』と連携を強め、改憲に進んでいることに大きな懸念を持っている」と述べました。