赤旗2021年10月30日付
日本共産党の小池晃書記局長は29日、兵庫、大阪、愛知、東京の4都府県8カ所を駆けめぐり、「20項目の共通政策、政権協力、そして候補者一本化。野党の準備は整った。ぜひ投票に行ってください。政権交代を実現し、政治を変える1票を。比例での日本共産党の躍進が政権交代に決定的です」とこん身の訴えを行いました。いずれでも盛んな歓声と拍手で大きな熱気に包まれました。
自公 利する「維新」
●兵庫・大阪
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小池氏は兵庫・JR尼崎駅前と大阪・十三駅前で演説し、「近畿比例は1票を争う大激戦となっている。大接戦の3議席目を必ず勝ち取り、その勢いで4議席目の回復を必ず」と訴えました。
小池氏は、野党共闘攻撃を繰り返す日本維新の会に対し、「共闘攻撃をするということは、自民党政治のままでいいということだ」と批判。維新の松井一郎代表が、「僕はもともと自民党地方議員。大きい方向性は自民党と大きく差はない」と述べていると紹介し、「維新では政治は変わりません」と強調しました。
また、コロナ危機のさなかに自民、公明、維新が公立・公的病院の統廃合計画を進め、75歳以上の医療費2倍化法を強行したと指摘。また、自民党が軍事費をGDP(国内総生産)の2%に引き上げるとの自民党の表明に対して、維新の浅田均政調会長が「2%が天井だと思わない」と述べて、際限のない大軍拡をあおっていると紹介し、「総選挙で、何でも自己責任で医療、介護を切り捨ててきた自民、公明、維新の政治を終わりにしよう」と訴えました。
JR尼崎駅前で、小池氏は「『誰もが自分らしく輝ける社会に』と貫いてきたこむら潤さんを、8区と比例でぜひ国会に押し上げて」と呼びかけ。十三駅前では「国会で森友問題を初めて取り上げた宮本さん。亡くなられた赤木俊夫さんの無念を晴らすために、宮本さんにもう一度国会で大活躍してもらおう」と訴えました。
リニア中止を要求
●名古屋
小池氏は愛知・名古屋駅前での街頭演説で、「比例東海は、2議席目をめぐり当落線上の大接戦。総力を挙げて『比例は共産党』と支持を広げ、何としても2議席を奪還し、3議席に挑戦を。愛知県の隅々に支持を広げてください」と呼びかけ、もとむら伸子、しまづ幸広、長内史子3比例候補の必勝を訴えました。
小池氏は、気候危機に対して自民党があまりに危機感を欠いていると批判。「愛知県は温暖化ガスの排出量で全国1位であり、国内最大の石炭火力発電所がある」と述べるとともに、リニア中央新幹線の問題も指摘。「新幹線の4倍の電力を使い、環境を壊す山岳トンネルも大問題。トンネル崩落事故も起きた。リニア中央新幹線は、中止の決断を」と訴えました。
また、「史上最悪の環境破壊を起こした原発を環境のためだと言って推進することは許されない。浜岡原発は廃炉にしよう」と強調。共産党の躍進で、地球と若者の未来を守る政治に転換しようと力を込めると、聴衆は大きな拍手で応えました。
小池氏は、もとむら候補について「父親が長崎で被爆された被爆2世として平和にかける情熱は人一倍。国会の憲法審査会委員として9条守れと論戦の先頭に立ってきた。比例東海唯一の女性議員として性暴力の根絶、男女の賃金格差をなくせと訴え続けてきた。今度も必ず」と述べ、しまづ、長内両候補の必勝も呼びかけました。
もとむら候補は「政治で救えるいのちを守ろう。ジェンダー平等の政治をつくろう」と強調。しまづ候補は「共産党の躍進で、最低賃金は全国一律1500円以上を」と表明し、長内候補は「若者の未来に責任を持つ日本共産党の躍進を」と訴えました。
命守る党躍進こそ
●東京
小池氏は、東京・新橋、御茶ノ水、秋葉原、上野の各駅前で演説し、「比例東京は1票を争う大接戦。笠井亮さんと宮本徹さんの2議席を絶対確保し、池内さおりさんの議席を必ず取り戻し、谷川智行さんの議席も勝ち取らせてください」と呼びかけました。小選挙区での野党統一候補の勝利も訴えました。坂井和歌子・比例東京ブロック候補も並び立って演説しました。
小池氏は「池内さんはジェンダー平等を求め、女性に対する性暴力、男女の賃金格差を許さず国会で先駆的な役割を果たしてきた」「谷川さんはひたすら命を守るために頑張り続けてきたドクターです」と紹介。「『比例は共産党』と広げ、大接戦の3議席目を勝ち取り、さらに4議席目へと躍進させてください」と訴えました。
小池氏は、日本共産党が全国の小選挙区候補者を前回から大幅に減らし、与野党1対1の構図をつくったと述べ、「この国の政治を本当に変えたいと思っているから、本気の共闘に踏み切りました。投票所に足を運んでください。皆さんの1票で政権交代を実現しましょう」と呼びかけました。