赤旗2021年10月29日付
日本共産党の小池晃書記局長は28日、山口、広島、岡山の3県を駆けめぐり、比例中国の大平よしのぶ候補の議席奪還を訴え、「当落線上の大接戦です。『比例は共産党』を、あと一回り、二回り広げ、必ず大平さんを国会に戻そう」と力を込めました。どこでも声援と大きな拍手がわき起こりました。
小池氏は、大平候補が初当選の時から論客ぶりを発揮し、原爆症認定の抜本的見直しや黒い雨地域の指定の拡大を求めてきたと紹介し、「ヒロシマの心を一貫して届けてきた大平さんを当選させ、ヒロシマの心に背を向ける岸田政権をノックアウトしよう」と呼びかけました。
大平候補は、衆院議員時代、当時外相だった岸田文雄首相に核兵器禁止条約の批准を繰り返し迫ったと述べ、「この選挙で議席を奪還し、核兵器禁止条約に署名する政権を実現しよう」と訴えました。
小池氏は、気候危機の問題で自民党の麻生太郎副総裁が「温暖化で北海道のコメはおいしくなった」と発言し、岸田首相も品評会で北海道のコメが上位になることについて「間違いなく気候変動の結果だ」と述べていると告発し、「全く間違いだ。北海道のコメは農家の土づくり、研究機関での品種改良の努力のたまものだ」と指摘。「気候危機への危機感ゼロの政治に未来はない」と厳しく批判しました。
山口
山口は県内4選挙区全てで野党統一候補が実現しています。岩国市・岩国駅前では、小池氏、大平候補とともに、2区の野党統一候補・松田一志候補が決意を表明。「市民連合@いわくに」の田村順玄共同代表が応援のスピーチをしました。
小池氏は、米軍岩国基地に厚木基地の空母艦載機が移駐され「東アジア最大の航空基地になっている」と指摘。日本で初めて米海軍CMV22オスプレイの配備が予定されるなど「いまや岩国はオスプレイの一大拠点だ」と批判しました。低空飛行訓練の拠点にもなり、爆音被害が中国地方全体に広がる実態も示し、「『アメリカいいなりやめろ』と言える国会議員が必要だ」と訴えました。演説中も米軍機の爆音がたびたび鳴り響きました。
また、小池氏は、中国電力が上関原発の建設を計画し、国と県が後押ししていることを批判し、「最悪の環境破壊を起こした原発を環境のためだと言って推進する。こんな恥知らずな政治をとめよう」と力を込めました。
広島
福山市・福山駅前では、小池氏、大平候補とともに、7区の村井あけみ候補が訴え。中村たかえ知事候補が決意を表明しました。
小池氏は、核兵器廃絶運動の先頭に立ってきた坪井直さん(日本被団協代表委員)が亡くなったことに触れ、「坪井さんはスピーチの最後には必ず『ネバーギブアップ』と繰り返し言っていた。しかし、核なき世界を見ることはかなわなかった」と強調。「ならば私たちがネバーギブアップで核なき世界をつくろう。平和を守れ、9条生かせ、核兵器をなくせ、この願いは政権交代で、『比例は共産党』に託してほしい」と呼びかけました。
岡山
日が暮れる中、倉敷市・倉敷駅前では、小池氏、大平、すみより聡美両比例候補とともに、4区の野党統一候補・柚木みちよし候補(立憲民主党)が並び立ち。柚木候補は「候補者一本化の重い決断をしていただいたことに心より感謝します。市民の思いを届ける野党共闘の議席を何としても勝ち取ります」と訴えました。
「おかやまいっぽん」の片岡達彦さんが期待を表明しました。