赤旗2021年10月26日付
大激戦となっている総選挙(31日投票)で25日、日本共産党の小池晃書記局長は福島・いわき駅前で街頭演説を行い、「比例は共産党に。高橋ちづ子候補の議席を確保し、東北初の比例2議席へ。あと二回り、三回り広げ、せめぎ合いに競り勝とう」と呼びかけ、福島5区の野党統一候補・日本共産党のくまがい智候補の必勝を訴えました。
社民党福島県連合の遠藤芳孝幹事長が「野党連合で生活に苦しむ国民を救おう」と、立憲民主党の古市三久県議が「共産党と立憲民主党は党首会談で、総選挙でともにたたかい勝利すると合意した。5区はくまがいさんが先頭に立ってたたかっている。よろしくお願いします」とそれぞれ応援演説。福島県市民連合の大木裕生共同代表があいさつしました。
小池氏は、福島で野党各党が、原発の汚染水放出ストップも含めた市民連合との合意文書に調印し、1~5区全部で野党統一が実現したと述べ、「各党のご努力に、心から感謝します」と表明。野党間で「共通政策」「政権協力」「候補者一本化」の三つが整ったことをふまえ、「結果を出さなければいけない。福島の小選挙区で全部勝利し、いわき・双葉から政権交代を実現しよう」と訴えました。
小池氏は、汚染水の海洋放出の政府方針に対し、県内21議会が「撤回」の意見書を採択したと紹介。自公政権は「関係者の理解なしに、汚染水のいかなる処分も行わない」と文書回答しておきながら、岸田文雄首相は「先送りできない」と強行の構えだとして「県民、漁民との約束をほごにすることは許されない。政権交代で汚染水放出を止め、常磐の豊かな海を守ろう」と訴えました。
また、「生業(なりわい)を返せ、地域を返せと県民が立ち上がり、生業訴訟仙台高裁でも、いわき市民訴訟でも、浪江町津島訴訟でも国と東電の責任は断罪された。政権交代で決着をつけよう」と語りました。
小池氏は、政府の第6次エネルギー基本計画で、2030年までに石炭火力19%とともに原発依存の姿勢を批判し、「原発事故の苦しみがいまだに続いているのに、許すわけにはいかない。原発も石炭火力もゼロに。省エネと、環境に配慮した再生可能エネルギーで、雇用を増やし、若者の未来を守る政治に変えよう」と強調。「原発事故前の(19)70年代、80年代から一貫して原発なくせと訴え続けてきた共産党のくまがいさんこそ、いわき・双葉に最もふさわしい候補者です。どうかみなさんの力で勝たせてください」と力を込めると、聴衆は盛んな拍手と歓声で応えました。
くまがい候補は「必ず勝ち上がり、国民の命よりも政権延命を優先する自公政治を終わらせよう」と訴えました。