赤旗2021年10月24日付
福岡・熊本・鹿児島 小池書記局長訴え
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日本共産党の小池晃書記局長は23日、福岡、熊本、鹿児島の3県を駆けめぐり、九州・沖縄比例ブロックの田村貴昭、まじま省三(福岡9区重複)、まつざき真琴(鹿児島2区重複)の各候補と「比例2議席以上を奪還し、九州から政権交代をはじめよう」と呼びかけました。どこでも大きな拍手や声援がわき起こりました。
小池氏は、気候危機に関わって、岸田文雄・自公政権が閣議決定した「第6次エネルギー基本計画」を批判。基本計画では2030年度の総発電量に占める石炭火力発電の比率が19%程度も見込まれており、「これでは日本に対して国際的な厳しい批判の声が上がることは間違いない」と指摘しました。基本計画で今後、原発依存を大幅に拡大しようとしていることも告発し、「最悪の環境破壊を起こした原発を環境のためだと言って再稼働する。こんな理不尽な政治を許すわけにはいかない」と訴えました。その上で、省エネと再生可能エネルギーの組み合わせで50年までに二酸化炭素排出量をゼロにする共産党の2030戦略を力説しました。
小池氏は、熊本でも鹿児島でも1区から4区まで全ての選挙区で野党統一候補が実現したとして、「小選挙区は野党共闘で全部勝とう。そして『比例は共産』を広げに広げ、共産党を躍進させよう」と力強く訴えました。
■福岡
北九州市・小倉駅前で、小池氏は「質問回数トップクラスの田村貴昭さんの命綱の議席を守り抜こう」「大企業の腐敗を社名をあげて追及してきた、まじま省三さんを再び国会に」と呼びかけました。
田村候補は、温室効果ガス削減や原発ゼロを求め、国会で奮闘し、災害時には被災者支援の拡充のためにたたかってきたと述べ、「まだまだやらなきゃいけないことがある。この続きを国会でやらせてほしい」と訴えました。
まじま候補は、衆院議員時代に大企業のリストラや下請けいじめ問題を追及してきた実績を示し、「大企業に社会的責任を問うたたかいに誰よりも力を入れてきた。何としても国会で働かせてほしい」と力を込めました。
10区の城井崇候補(立憲民主党)の応援団の安元隆治弁護士が「力を総結集して、ともに頑張ろう」と述べました。
■熊本
熊本市・熊本駅前では、小池氏、田村、まじま両候補とともに、多くの市民や他党の代表が応援に立ちました。県民医連の宮本詩子事務局次長は、コロナ禍での医療従事者の苦境を語り、「共産党の躍進で命を守れる社会に」と訴え。日本民主青年同盟の荒木なつほ県委員長は「学生や若者の未来のためにお金を使ってくれる共産党を応援する」と表明。立憲民主党県連代表の鎌田聡県議、社民党県連合の今泉克己代表、新社会党県本部の岩中伸司委員長がそれぞれ連帯のあいさつをしました。
2区のはしだ芳昭候補が決意を表明しました。
■鹿児島
小池氏は、夕方には、鹿児島市・いづろ中央交差点で、田村、まつざき両候補とともに演説。小池氏は「まつざき真琴さんは4期16年県議を務めた即戦力。馬毛島の米軍基地化、川内原発の再稼働に反対する論戦をやってきた」と力説しました。
まつざき候補は、コロナの感染拡大を全国に広げた安倍・菅政権を批判し、「岸田政権も全く反省なし。政治を変えるには政権交代しかない。『市民と野党の共同候補』として押し上げて」と呼びかけました。
「衆院選での市民・野党共闘をめざすALLかごしまの会」の高岡茂共同代表が期待を表明しました。
小池氏は街頭演説の後、1区の野党統一候補・川内ひろし前衆院議員(立民)の事務所を訪れ、激励しました。