赤旗2021年10月21日付
#比例は日本共産党
日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」が総選挙公示の19日夜、「総選挙2021 政権交代をはじめよう #比例は日本共産党」と題して配信され、「市民連合」運営委員の山口二郎法政大学教授と小池晃書記局長が、総選挙での野党共闘の意義と到達点、課題などについて熱く語り合いました。司会は朝岡晶子さん。
野党共闘の手ごたえ
番組は総選挙初日の手ごたえの話題から始まりました。
小池氏は「手ごたえをしっかり感じました。沖縄1区でのあかみね政賢さん(候補)の出発式では、車の上に社会大衆党、社民党、立憲民主党の各代表が乗り、スピーチしてくれました。城間幹子那覇市長、高良鉄美参院議員、糸数慶子前参院議員もそろって、あかみねさんの勝利を訴えました」と報告しました。
山口氏は「日本共産党の池内さおり候補の第一声では、立民区議、新社会党区議も参加。社民党の方も集まって、本当に野党結集の第一声になりました」と述べ、「全国どこでも野党協力、野党共闘、これは本当にすばらしい」と語りました。
読売新聞の世論調査では、「野党の候補者一本化を評価する」が52%に達しています。
山口氏は「『自公政権の継続か野党協力か』という分かりやすい2択の構図をつくったことを、過半数の人が評価してくれているのは、本当に(野党共闘を)やったかいがあります」と語り、「安倍・菅政権の9年間の選挙はつまらなかった。だが今回は真剣勝負。リアルな選択ができる」と分析しました。
政権協力合意は必然
日本共産党と立憲民主党の政権協力合意が話題にのぼりました。
山口氏は「その意義はとても大きい」と評価し、「共通政策をつくって、それを実現するためには、もう政権を担うしかないというのは、これは論理的必然です」と強調しました。
「閣外協力とは」との視聴者からの質問に答え、山口氏は「共産党は内閣の閣僚は出さない。しかし、共通政策を実現するための予算・法律についてはしっかりと協力していくということです」と回答。さらに「共産党はなんでもかんでも政府提案に賛成するわけではなく、いろんな問題があれば、国会できちんとチェックし、追及もする。しかし、政治の転換を選んだ民意をうけとめ、国会の運営についてもしっかりと協力するということです」と解説しました。
小池氏が「新政権のもとで、国会の民主的な運営のためにも、共産党が果たす役割は大きいと思います」と応じると、山口氏は「共産党が国会の委員会の委員長になってリードしていただく。そうすると国会そのものが変わります」と賛同。「まさに国会が、憲法でいう唯一の立法機関、国権の最高機関としてバリバリ働けるようになる。今は追認機関でしかありませんから、国会を実質的に立法府として機能させていくということは、今回の野党合意から出てくる非常に大きな成果です」と強調しました。
共闘への攻撃に反論
「共産党の閣外協力」をめぐる野党共闘への政権・与党からの攻撃をどう見るか。
山口氏は「自民党も落ちぶれたものです」ときっぱり。「共産党は、自由と民主主義を担う政党としてゆるぎない実績があります。岸田氏は総裁選で『民主主義の危機』といいましたが、民主主義の危機をつくったのは自公のあなたがたではないか」と批判しました。
小池氏は「野党がバラバラだというが、選択的夫婦別姓反対は自民党だけ。与党は喫緊のこの問題で一致していない政党が一緒にやっている。野党は当面の課題はほとんど完全に一致している」と語り、「与党は正々堂々と正面から政策論戦をやるべきですが、これは野党共闘を脅威に感じていることを示すものでもあります」と語りました。
これを受け山口氏は「総裁選や短期決戦の総選挙など、自民党は選挙に勝つためのいろんな術策を弄(ろう)してきたが、政権発足後、支持率は下がり続けている。国民を軽んじる小手先の選挙戦術をやっても、本質は見抜かれているということです」と断じました。
「野党共闘に加わった各党・市民が、それぞれ『やってよかった』といえる選挙にしなければいけない」。山口氏は総選挙での野党共闘の課題をこう語りました。「共産党には候補者を降ろすというずいぶん重い決断をしていただいた選挙区が多いが、それが無駄にならないよう立民は勝たなければいけないし、比例できっちり共産党が票を増やして議席を取るということがないと野党共闘をやる意味はないと思う」と強調しました。
共産党の躍進が必要
最後に、視聴者へのメッセージを両氏が語りました。
山口氏は「今回の総選挙は日本を変える一歩となるものです。そのためには共産党が躍進しなければだめです。私たちも頑張るので、ぜひ共産党の躍進を勝ち取ってほしい」と語りました。
小池氏は「共産党を伸ばすために全力を挙げたい。同時にこれだけ共闘態勢、小選挙区での一本化が実現したわけだから、どんどん勝っていく選挙にしなければいけない。共闘の勝利と共産党の躍進で、政権交代―新しい政治をつくるために頑張りたいと思います」と決意を語りました。
視聴は共産党HPから
番組は日本共産党のホームページからご覧になれます。https://www.jcp.or.jp/web_info/tokoton.html