赤旗2021年10月16日付
日本共産党の小池晃書記局長は15日、ニッポン放送のラジオ番組「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演し、総選挙での政権交代・野党連合政権の実現で「新しい政治をつくる」と訴えるとともに、外交・安全保障や経済の問題に答えました。
立憲民主党との「政権協力」について問われた小池氏は、党首会談で「限定的な閣外からの協力」で合意し、市民連合と4野党が六つの柱、20項目にわたる共通政策で合意したと説明。“限定的”とは言っても、自公政治の流れを変えて新しい政治をつくることができると強調しました。
政権協力にかかわって外交・安全保障は「是々非々か」と問われたのに対しては、集団的自衛権行使を認めた安保法制の廃止や沖縄・辺野古での米軍新基地建設中止などの共通政策を進めると紹介。「政策の違いは政権の中に持ち込まない。共通点はいっぱいある」と応じました。
評論家の宮崎哲弥氏は「台湾有事」について質問。小池氏は中国による軍事的干渉を厳しく批判すると同時に、「軍事対軍事の悪循環は絶対に起こしてはいけない」として安保法制の廃止を重ねて主張しました。「徹底的な外交努力で抑え込んでいくべきだ」「尖閣諸島への領海侵犯も日本政府は正面から批判していない」と述べると、宮崎氏は「おっしゃる通りです」と応じました。
最後に経済政策について問われた小池氏は、コロナ禍のもと62カ国が消費税(付加価値税)を減税したことを紹介し、「(日本も)踏み切るべきだ」と強調。家計消費をあたためる「適切な分配が必要だ」「岸田首相はぶれぶれで、金融所得課税の見直しを先送りした」と批判しました。