赤旗2021年10月15日付
自民・維新政治に決着を
日本共産党の小池晃書記局長は14日、大阪・難波の高島屋前に駆け付け、解散後の第一声をあげました。道行く人が足を止め、聴衆が広がり、熱心に耳を傾ける中、小池氏は「わずか3日間の国会審議だが、岸田首相に全く反省はなかった。安倍・菅政権と何も変わらない」と批判。「こんな政治を変えよう。日本共産党を広げに広げ、近畿比例で4議席必ず。市民と野党の共闘で政権交代をはじめよう」と熱く訴えると、歓声と盛大な拍手がわき起こりました。
宮本・清水・西田比例3予定候補訴え
第一声には、衆院近畿比例予定候補の宮本たけし(大阪5区重複)、清水ただし(4区重複)、西田さえ子の3氏と大阪の小選挙区予定候補者が勢ぞろい。宮本氏は「森友事件の真実を知りたい。自死に追い込まれた赤木俊夫さんの妻雅子さんと市民の思いに応えたい。野党共闘で政権交代を実現しよう」と呼びかけました。清水氏は「消費税は5%に減税。カジノ誘致をやめ、中小零細企業、町工場、商店、子育て・介護応援の政治に変えよう」と訴え。西田氏は「男女の賃金格差をただし、ジェンダー平等社会の土台をつくる」と力を込めました。
小池氏は、共産党と立憲民主党が新たに25選挙区で候補者の一本化を決め、大阪5区では宮本たけし氏が野党統一候補で確認されたと紹介。自民党の甘利明幹事長が「自由民主主義で運営される政権と、共産主義が入ってくる政権どちらを選ぶかだ」と述べたことに触れ、「共通政策を実現する政権だ。共産党が入って何が悪い。民主主義を踏みにじる政権か、民主主義を守る政権かの政権選択だ」と訴えました。また、日本維新の会が野党共闘に攻撃を繰り返していると述べ、「自民党応援団の維新に一番良く効く薬は共産党だ」と力説しました。
小池氏は、岸田首相が「新しい資本主義」として、「成長と分配の好循環」を掲げながら、「分配の目玉の『株取引の税率引き上げ』は先送りし、ブレまくりだ」と指摘。岸田首相の「新自由主義は富める者と富まざる者の分断を生んだ」との言葉をあげ、「それがアベノミクス。継承するなら分断はますます深刻になる」と厳しく批判しました。
維新の政策「日本大改革プラン」について、「大改革と言うが、法人税減税や雇用の流動化など、中身は新自由主義そのものだ。『身を切る改革』と言いながら政党助成金にも一言も触れていない」と糾弾し、「新自由主義からの転換は政権交代でなければできない。共産党の躍進、市民と野党の共闘で政権交代を実現し、自民党政治にも、維新政治にも決着をつけよう」と力強く訴えました。