赤旗2021年10月14日付
日本共産党の小池晃書記局長は13日、国会内で記者会見し、岸田文雄首相が金融所得課税について当面見直さないと発言したことへの受け止めを問われ、「発言がぶれまくっている。『岸田ビジョン』でも、総裁選でも、分配政策の目玉と言ってきたものだ。それを急にトーンダウンしたものだ」と批判しました。
小池氏は、自身の代表質問で「(金融課税引き上げの)優先順位が下がったのはなぜか」と質問したものの、岸田首相からは答えがなかったとして、「答えられないのだと思う。目玉政策だと打ち出して『分配だ』と言いながら、それをわずかな期間におろしてしまう。これでは信用できないと見られても仕方がないのではないか」と指摘。「選挙前にあれこれ言っても、選挙が終わればまたブレるのではないか。それで、どう選挙で選べばいいのか。3日間の本会議質疑だけでも、岸田政権の本質が非常にわかりやすい形で浮き彫りになった」と述べました。
また小池氏は、岸田首相が3月に「選択的夫婦別姓制度を早期に実現する議員連盟」の呼びかけ人になりながら、「さまざまな意見がある」と実現に背を向けていると指摘。「これもブレブレだ。自分のいったことに責任をもってほしい。国民の言うことに『聞く耳』をもっているのではなく、自民党内の一部実力者の言うことに聞く耳を持っている政治家だとはっきりした。こういう人に、任せるわけにはいかない。野党の共闘で、政治を変える総選挙にしなければいけない」と強調しました。