赤旗2021年10月10日付
日本の命運を左右する総選挙公示(19日、31日投票)まで残り10日となったもとで、日本共産党は9日、「総選挙を勝ち抜こう」と、全国各地で党支部・後援会がハンドマイク宣伝や対話、つどいに取り組みました。小池晃書記局長が大阪府内3カ所、山下芳生副委員長が神戸市内4カ所を駆け巡ったのをはじめ、各予定候補・国会議員が街頭宣伝、街角トークを行いました。新型コロナ対策や気候危機打開、ジェンダー平等の実現など日本共産党の政策を訴え、「日本共産党の躍進で、政権交代を実現しよう」と力を込めました。
小池書記局長は、大阪府内3カ所で、「今度の総選挙は日本共産党の99年の歴史で初めて政権交代に挑戦する選挙。新しい政権で、新しい日本をつくろう。政権交代を支える確かな力、日本共産党を広げに広げ、比例近畿で4議席の回復を」と力強く訴えました。夏のような暑さのなか集まった人たちが大きな拍手を送り「生きるために政権交代を」など期待を寄せました。
大阪市東淀川区、西淀川区では、衆院近畿比例予定候補の宮本たけし前衆院議員(大阪5区重複)が決意を表明。小池氏は、「森友学園問題追及の第一人者の宮本さんをどうかもう一度国会に送って」と力を込めました。堺市西区では大阪17区の森流星予定候補が訴えました。
小池氏は、岸田文雄新首相が所信表明で「新しい資本主義」「成長と分配」を語ったことを指摘。「『成長と分配の好循環』の言葉は安倍晋三元首相が衆参本会議で55回も使った言葉。三番煎じの出がらしです。自民党の中でのたらい回しでは何も変わらない。政権交代を実現しよう」と訴えました。
一方、4野党と「市民連合」が共通政策に合意し、共産党と立憲民主党との間で政権協力の合意が実現したことを紹介。これに対し日本維新の会が攻撃を繰り返していると述べ「政権交代の妨害者、自民党の応援団であることがハッキリした。維新退治に一番よく効く薬は共産党。どうか勝たせて」と力説しました。
小池氏は、岸田首相の「新自由主義は富める者と富まざる者の分断を生んだ」との言葉をあげ、「その分断を生んだアベノミクスを継承するのなら、分断はますます深刻になるだけ」と批判。「介護、医療、保育などみんなが生きていくための仕組みを国が責任を持って支えることこそコロナ危機の教訓です。何でも自己責任、経済効率ばかりを追い求める新自由主義から脱却するには政権交代しかありません。比例は共産党、政権交代で新自由主義を終わらせよう」と呼びかけました。