赤旗2021年10月6日付
日本共産党の小池晃書記局長は5日、TBS系番組「ひるおび!」に野党幹部らと出演し、岸田文雄新首相が就任から異例の早さの解散・総選挙日程(19日公示、31日投票)を示すもと、野党としてどう総選挙に臨むかについて議論しました。小池氏は「野党が政権交代で新しい政治を示す選挙にしたい」と表明しました。(詳報)
立憲民主党の福山哲郎幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表、日本維新の会の松井一郎代表が出演しました。
冒頭、岸田首相が就任から10日で解散、解散から17日で投開票という戦後最短での選挙日程を示したことが議論に。小池氏は「『この岸田にお任せいただきたい』と言うのであれば、国民が判断するための材料が必要だ」と発言。憲法に基づく野党の国会開会要求を政府が拒み続けてきたのは憲法違反だと指摘し、予算委員会を開いてきちんと議論するべきだと求めました。
その上で、解散・総選挙について「受けて立つ。野党が政権交代して新しい政治を示す選挙にしたい」と表明。この間、共産、立民、社民、れいわの4野党が総選挙にむけた市民連合との20項目の共通政策を確認し、立民との間では政権協力にも合意したと紹介し、「政権交代に向けた準備は整っている。今度の選挙で『表紙』だけでなく『本』自体を替えなければいけない」と語りました。
維新の松井氏が外交・防衛分野の考えが違うのに政権協力に合意したのは「無責任だ」などと攻撃したのに対し、小池氏は、日米安保条約廃棄などの党独自の考えについて「政権の中に持ちこまないことは、この6年間、野党間で綿密に議論して確認してきた」「集団的自衛権行使を認めた安保法制の廃止など、当面の課題では一致している」と反論しました。
立民の福山氏は、政権をとればコロナ対策の補正予算を真っ先に指示し、任命拒否された学術会議会員の任命や、野党で一致している消費税5%減税なども実施していくと述べました。
小池氏は、任命拒否された学術会議会員の任命も共通政策に掲げていると紹介。「今度の選挙は『命を守る』選挙だと思う」と述べ、新型コロナに感染しても病院に入れず亡くなる人が続出するような事態を繰り返してはいけないと強調しました。また、野党がこの4年間に、持続化給付金を再支給する法案や介護・医療従事者の賃金上げ法案など60本を提出してきたと紹介し、「医療機関の充実や補償、大規模な検査で感染を抑え込むことを争点として訴え、野党が政権をとればできるということを分かりやすく示す選挙にしたい」と力を込めました。