赤旗2021年9月19日付
日本共産党の小池晃書記局長は18日、奈良県オンライン演説会で、「総選挙での日本共産党の躍進と市民と野党の共闘で政権交代を」と訴え、「近畿ブロックは定数28と全国最大。共産党2議席では少なすぎます。奈良県のすみずみに『比例は共産党』と広げ、近畿での比例4議席を絶対に回復させ、小選挙区でも勝利しましょう」と呼びかけました。
小池氏は、17日に告示された自民党総裁選をめぐり「立候補した4氏は大臣や党幹部として安倍・菅政権の9年間を支えてきた人ばかり」と指摘。「いくら看板を取りかえても中身は同じだから何も変わらない。自民党内のたらいまわしではなく政権交代が必要だ」と力を込めました。
共産党への質問に答える形で訴えを進めた小池氏。総選挙の意義の一つとして「日本共産党の99年の歴史上初めて政権交代に挑戦する選挙だ」と強調。「安倍・菅政権9年間の暴走のスタートラインは2015年の安保法制=戦争法の強行だった」と述べ、「立憲主義を破壊した政治は、歯止めを失い、強権独裁政治に突き進んでいった。この安倍・菅政治と決別する選挙です」と力を込めました。
小池氏は、テレビ番組の中で日本共産党が「暴力革命」の綱領を持っているかのような発言がされたことに対して、市民から大きな批判の声が上がるとともに、デマを否定した立憲民主党の枝野幸男代表の発言に触れ、「心強かった。番組で発言した弁護士も訂正し謝罪した。共闘への攻撃が、結果として逆にきずなを強めた」と述べました。
さらに、こうしたデマのきっかけの一つが、「維新の会」議員による国会質問と安倍首相(当時)の答弁だったと告発。「共産党を攻撃して野党共闘の分断を図る、安倍・菅政権の最悪の別動隊・突撃部隊の維新の会にも、総選挙で審判をくだそう」と呼びかけました。
「いのちとくらしを守るための共産党の政策は」との質問に対して小池氏は、コロナ封じ込めの共産党の提案と、ケアを支える社会の実現や、人間らしく働けるルールの実現、消費税の5%への緊急減税と廃止などを語りました。気候危機への共産党の「2030戦略」やジェンダー平等の政策などについても質問に答えました。
演説会では、こむら潤(近畿比例)、谷川かずひろ(奈良1区)、宮本次郎(同2区)、西川まさかつ(同3区)の各衆院予定候補が決意表明しました。
こむら氏は「自民党総裁選で大きな政治の転換はない。総選挙が大きなチャンスだ。共産党を躍進させ、近畿比例4議席絶対回復、市民と野党の共闘で政権交代しよう」と話しました。