赤旗2021年9月14日付
日本共産党の小池晃書記局長は13日、国会内で記者会見し、自民党の総裁選をめぐる報道について、「総選挙を目前にして、一政党の党首選びを延々と放送し続けるということは、放送の中立性という点からみて看過しがたい。公正・中立な報道に徹しないと、民意をゆがめることになってしまうと強く指摘したい」と述べました。
小池氏は、「朝日」世論調査で次の首相が安倍・菅路線を「引き継がない方がよい」と答えた人が58%で、「引き継ぐ方がよい」と答えたのは28%だったことをあげ、「6割近くの人は安倍・菅政権の9年間の政治の転換を求めている」と強調。総裁選の候補者は、安倍・菅政権の9年間を支え、政策も安倍・菅路線を引き継ぐ立場の人物ばかりだとして、「安倍・菅政権の9年間をどのように考え、どのような政治が求められているのかを公正・中立な立場で報道していくのが、メディアの社会的な使命だ」と指摘しました。
そのうえで、「総裁選で名前が挙がっている人の誰がなっても、政治を変えることはできない。安倍・菅路線の転換を求める国民多数の声に応えるためには、野党が共通政策で確認した方向で、結束して政権交代を実現するしかない」と述べました。