赤旗2021年9月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、ラジオ日本「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、「自民党の中で総裁が代わっても政治は変わらない。総選挙で、野党でしっかり旗を立ててたたかう」と決意を示すとともに、政府・与党に対し、直ちに国会を開いて新型コロナウイルス対策に全力を挙げるよう求めました。
小池氏は、自民党の新総裁候補の面々は「1年前の首相指名選挙では『菅義偉』と書き、1週間前に菅さんが総裁選に出ないと言うまでは(自分が)出るとは言わず、菅さんで良いと思っていた人たちだ。そういう人たちに新しい政治はつくれない」と指摘。日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組と市民連合の総選挙共通政策(同日合意)の内容を紹介し、「野党でしっかり旗を立てる」「政権の在り方を協議し、その上で選挙協力(につなげたい)」と述べました。
岩瀬氏は自民党総裁選について、「去年のこの時期もコロナ(感染者数)が増え、『Go To』キャンペーンがあったりしたが、総裁選があったために政治空白のようになってしまい、何もできなくて(感染者数が)増えてしまった」と語りました。小池氏は「その通りだ。今回も、国会を開かず、総裁選の後で総選挙となれば、本格的にコロナ対策を議論する国会は12月になってしまう」と応じました。
小池氏は、憲法53条に基づく野党の臨時国会開会要求を無視する政府・与党を批判し、「菅さんはコロナ対策に専念するために総裁選に出ないと言っているのだから、国会を開いて議論に専念すべきだ」と強調。喫緊の課題として、事業者への補償の拡充と、軽症・中等症に効果的とされる抗体カクテル療法を実施できる臨時医療施設の設置を挙げ、合わせて検査の大規模な拡大も必要だと述べました。
小池氏は「麻生太郎副総理は『コロナは曲がりなりにも収束』『国際社会の評価は高い』などと述べたが、あまりに楽観的・非科学的だ。感染者数は世界有数、死亡者数はアジアで一番多い」と指摘。「国会を開き、科学的な立場で、国民に正直に説明することが必要だ」と述べました。