赤旗2021年8月30日付
来月5日投票
茨城県知事選(9月5日投開票)で「いのち輝くいばらきの会」の茨城大元副学長、田中しげひろ候補=無所属・新、日本共産党、緑の党推薦=の勝利を実現しようと29日、つくば駅前で街頭演説が行われ、日本共産党の小池晃書記局長が訴えました。知事選は現職の大井川和彦氏=自民・公明・国民推薦=との一騎打ち。
小池氏は、現知事は「選択と集中」を掲げ、大企業誘致、事業費約2400億円の霞ケ浦導水事業、常陸那珂港などの大型開発を進める一方、医師・看護師・老人ホーム数などは全国最低レベル、国保料・介護保険料・水道料金も値上げする暮らしと福祉に冷たい県政だと批判。コロナ禍の中で、「選択するなら県民の命を、集中するなら医療・介護・保育などケアに集中を」と訴えました。また、全国3位の農業大県である茨城で米価暴落を止め、小規模農家・家族経営を守る県政、福島原発汚染水放出を許さず水産業を守る県政が必要だと強調しました。
小池氏は、運転開始から40年を超え、老朽化した東海第2原発再稼働について、県知事選の大争点であるにもかかわらず現知事の選挙公報には原発の「げ」の字もなく無責任だと批判。「田中氏勝利でコロナと本気でたたかう県政、東海第2の再稼働を止め、廃炉に向かう県政をつくり菅自公政権にノーの審判を茨城から下そう」と呼びかけました。
田中氏は「現県政は保健所を12カ所から9カ所に減らすなど冷たい県政だ。茨城は全国で財政力8位。税金の使い方を変えれば、県民に冷たい県政を、県民に寄り添う県政にできる。コロナから県民を守り、東海第2は廃炉にしよう。力を合わせよう」と訴えました。
各界の代表8氏があいさつ。筑波大学生などへの食料支援活動に取り組むメンバーが「手軽なPCR検査の実施を求める声も寄せられている。未来ある学生を救ってほしい」、二見伸明元公明党副委員長は「何としても勝とう。あと1週間、田中支持を広げに広げよう」と力を込めました。