赤旗2021年7月10日付
日本共産党の小池晃書記局長(静岡県熱海市土石流災害対策本部長)は、熱海市での土石流災害の発生から7日目を迎えた9日、死者9人、行方不明者20人が出ている熱海市に入り、小坂幸枝熱海市議の案内で、本村伸子衆院議員、井上哲士、武田良介両参院議員とともに被災者を見舞い、生活再建に向けて要望に耳を傾けました。島津幸広前衆院議員、鈴木節子県議が同行しました。(熱海市長と懇談)
対策本部のメンバーは、大規模な土石流の発生で被害を受けた伊豆山地区を訪問。壊れた家屋や押しつぶされた自家用車が散乱したままの被災現場などを回りました。
断水が続く地域では、水の入ったポリ袋を持ち急斜面の坂を汗だくで登っていた女性が「飲み水はあってもお風呂に入れない。坂道の往復はつらいけど何とかやってる」と語り、一日も早い水道の復旧を訴えました。
下流の地域では、流れ込んだ土砂や浸水の被害を受けた住宅や商店が多数。クリーニング店を営む男性は「店を早く復帰させたいという焦りがある」と述べつつ、「お客さんの中にも安否が分からない人がいる」と深刻な現状を語りました。
小池氏らは「お困りのことはありませんか。要望を国や自治体に届けます」と声をかけました。
517人が避難生活を送る熱海ニューフジヤホテルも訪問。避難者から、16日までとされるホテルの宿泊期限の延長を求める切実な声や、避難所を出た後の住居の不安などが語られました。小池氏は、「必ず国に要望を伝える」と応え、その場から赤沢亮正内閣府副大臣(防災担当)に電話で要請しました。