「赤旗」2015年3月11日付
1945年に東京大空襲で10万人以上が犠牲になってから70年になる10日、東京都台東区の隅田公園の追悼碑前で、追悼集会が開かれ、160人以上が出席しました。東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会が主催し、台東区も共催しているもので、今回で28回目。
日本共産党から小池晃副委員長・参院議員が出席してあいさつしました。
川杉元延実行委員長は、大空襲のとき言問橋に逃げてきた人が炎にのまれ、縁石に今も痕跡が残っていることを語り、「私たちは戦争の事実を風化させることなく後世に語り継がなければならない」と述べました。
高森大乗区教育委員長は「私たちは教育の分野から、子どもたちに平和の尊さ、戦争の悲惨さを伝えます」と表明しました。
東京大空襲の体験者3人が証言。当時8歳だった女性は弟と母に連れられて逃げ、1人家を守るために残った兄が防空壕(ごう)で亡くなったことを語りました。
小池氏はあいさつで、集団的自衛権の行使容認や憲法改悪など、安倍政権による海外で戦争する国づくりをきびしく批判。国民を再び戦争の惨禍に巻き込ませないために、「力を合わせて憲法9条を守り続けることこそ、空襲犠牲者の無念にこたえる道であり、政治の責任です」と述べました。