赤旗2021年6月15日付
小池書記局長訴え
日本共産党の小池晃書記局長は13日、東京都議選(25日告示、7月4日投票)に向け、北多摩3区(狛江、調布両市)の京王線調布駅前で田中とも子元都議の勝利を、板橋区の都営三田線高島平駅前では、とくとめ道信都議の宝の議席を必ず守り、「コロナと本気でたたかい都民の命を守る都政を実現しよう」と訴えました。
小池氏は、政府分科会の尾身茂会長が新型コロナ禍のもとで東京五輪を開催すれば、「感染リスクが今より高まる」と警告していることを踏まえ、日本共産党の志位和夫委員長が党首討論で国民の命を危機にさらしてまで五輪を開催する理由をただしたのに、菅義偉首相はこれに何一つ答えなかったと指摘。ところが首相はG7で、「五輪開催で新型コロナの難局を乗り越えられることを発信する」などと、乗り越えてもいないのに述べたと痛烈に批判しました。
また、東京維新の会が都営住宅や都の水道、都営地下鉄の「民営化」を都議選公約に盛り込んだことに「びっくりした」と発言。コロナ禍のもと、維新の「なんでも民営化」路線のもとできわめて深刻な被害が起きているのが大阪だとして、「共産党の躍進で、暮らしを支える東京に変えていこう」と呼びかけました。
北多摩3区
小池氏は、2004年には当時の自民党都議や現職公明党都議のもとで狛江調布保健所が廃止され、石原都政以来、都立病院の削減や独立行政法人化が進められてきたと批判。「保健所をつくれ」「都立病院を守れ」の党派を超えた願いを託せるのは「田中とも子さんだけだ」と訴えました。
また、「東京外環道(大深度区間)の総工費が1・3兆円から2・4兆円にふくらみ、地下には空洞までふくらんだ」として、住宅地での空洞陥没で大深度地下工法の前提が完全に破綻した外環道の早期完成と延伸を推進してきた自公と都民ファーストには「何の反省もない」と批判。一貫して工事に反対し、被害者に寄り添う田中氏こそ「都議会に送るにふさわしい」と呼びかけました。
矢野裕元狛江市長も駆け付け、田中氏が市議団幹事長として矢野市政を支えてくれたと紹介し、「今度は都政の大舞台でその力を大いに発揮してほしい」と述べました。
田中氏は、保健所廃止や外環道の問題を示し、調布・狛江は「都政のゆがみの象徴的な地域」だと強調。「都政のゆがみをただし、都民の命と暮らし、安全安心を守る」と表明し、聴衆は大きな声援と拍手で応えました。
板橋区
小池氏は、とくとめ都議は東日本大震災被災地に駆けつけ1年間支援するなど、「国民の苦難軽減」という共産党の立党の精神の塊のような人だと紹介。コロナで住まいを失いそうな住民の実態を示す気迫の論戦で住宅確保を都知事に迫ったほか、1時間50ミリの豪雨に対応できる下水道整備を実現した実績も示し、「区民の命綱」だとして、多数立候補の大激戦区で宝の議席を「なんとしても守り抜かせてください」と訴えました。
また、豊島病院の独法化に反対しているのはとくとめ氏だけだとして、「独法化はきっぱりとやめさせる結果を出そう」と訴えると、聴衆から大きな拍手が送られました。
また、ハッピーロード大山商店街を分断する「特定整備路線・補助26号線」の建設では、大山駅周辺の再開発と一体に住民追い出しが狙われている問題で、一貫して計画撤回を求めてきたのも、とくとめ氏だと指摘し、「力をお貸しください」と訴えました。
とくとめ氏は、五輪中止や福祉最優先の都政を主張しているのは自身だけだとして、「必ず勝利させていただきたい」と訴えました。