赤旗2021年5月25日付
小池氏が主張
日本共産党の小池晃書記局長は24日の会見で、インターネットの短文投稿サイト・ツイッターで新型コロナウイルスの感染拡大の現状を「さざ波」、緊急事態宣言を「屁(へ)みたいなもの」と表現して批判を浴びた高橋洋一内閣官房参与が退職したことへの受け止めを問われ、「辞めてすむ話ではない」として、高橋氏を内閣官房参与に直接指名し任命した菅義偉首相の任命責任が問われると指摘しました。
小池氏は、高橋氏の発言は、政府が発令した緊急事態宣言を内閣官房参与が下品な言葉で揶揄(やゆ)するという許されないものだと強調。宣言を揶揄した発言は訂正したものの、最初の「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止かというと笑笑」という発言については、「これだけみんな深刻な不安を抱え、実際にまともな医療も受けられないまま亡くなっている方まで出ているのに、これを笑い飛ばすというような発言はいまだに謝罪も撤回もされていない」と厳しく批判しました。
その上で、内閣官房参与は政府の規定でも内閣総理大臣の諮問に答え、直接意見を述べることができる立場だと指摘。「そういう“ブレーン”に高橋氏を据えた菅義偉首相の責任が問われている」と強調しました。