赤旗2021年5月22日付
5月21日 「特別期間」推進本部長 小池 晃
コロナから国民と党員の命を守りながらの党活動に心から敬意を表します。
昨年12月の第2回中央委員会総会から約5カ月間にわたってとりくんできた「総選挙躍進特別期間」も、あと10日間です。残された期間、あらゆる力を党勢拡大に集中し、「二つの目標」をやりきることを訴えます。
全党決起集会の徹底、実践を貫き、全党総決起を
5月の党勢拡大は、入党の働きかけ1271人、入党申し込み176人、「しんぶん赤旗」日刊紙読者拡大753人、日曜版4781人となっており、多くの同志のみなさんの奮闘がありながらも、この延長線上のとりくみでは、全党決起集会が提起した量的目標――2万人の入党働きかけと党員現勢での前進、読者拡大での12月以降の「後退分回復」に届かない現状にあります。そればかりか、率直に言って、党員拡大では4月度を下回り、読者拡大では5月の増勢さえも危うい事態にあると言わなければなりません。
変異株によるコロナ感染拡大が全国的に広がっており、これが党活動の障害となって、全党が苦闘されていることは、私も痛いほど感じています。しかし、そうであっても、コロナから国民の命と暮らしを守りぬき、総選挙で菅政権を終わらせ、「安心」と「希望」の新しい政治をつくるという、わが党の国民への責任を果たしていくには、党づくりの後退を「やむを得ない」とするわけにはいかない。そして、だからこそ全党決起集会の幹部会報告をふに落ちるまで討議・具体化し、質的目標である「コロナのもとでも前進できる党活動」を知恵と力をあわせてつくりださなければならない――このことを強く訴えたいのです。
全党決起集会の徹底は、討議・具体化開始支部が62・4%、討議日程設定支部が7・3%、あわせても約7割であり、ここを打開し、党勢拡大の具体的な行動を広げられるかどうかがカギを握っています。全党決起集会の徹底、実践を最後まで貫き、すべての支部、党員が立ちあがる「特別期間」にするために力を尽くそうではありませんか。
激動の情勢、つくりだした条件に確信をもって頑張り抜こう
党勢拡大は、独自の手だてがなければ進まないことは党活動の鉄則です。同時に、私が訴えたいのは、いまあらゆる力を党勢拡大に集中し、党員拡大、読者拡大に必要な手だてをとりきるならば、一気に局面を変えることはできるということです。
第一に、激動する情勢の中での党の値打ちが鮮明です。この間の「緊急事態宣言」での方針転換に見られるように、菅政権はコロナ対応で迷走し、“政府危機”ともいうべき状態に陥っています。五輪問題で矛盾が噴き出し、国内外から痛烈な批判が広がっています。高齢者医療費2倍化法案など悪法の強行に怨嗟(えんさ)の声が広がり、入管法改定案は国民世論と野党共闘の力によって断念せざるをえなくなりました。
この激動の中で、旗幟(きし)鮮明に菅政権と正面から対決し建設的提案を示しているのが日本共産党です。3国政選挙の勝利をきっかけに市民と野党の共闘の力強い前進の流れも起こりつつあります。コロナの感染状況は深刻ですが、政治的には大攻勢をかけるべき情勢が展開しています。
第二に、5カ月間の「特別期間」のとりくみで、全国どこでも党勢拡大の飛躍の条件をつくってきたことです。オンライン演説会は、11の比例ブロックすべてで大成功をおさめ、9万人超の視聴、89%の支部が参加する画期的なとりくみとなりました。党内には政治的エネルギーが満ちており、演説会の党外からの参加者は7千人にのぼります。276万人となった対話、「苦難軽減」の活動で、国民との新たな結びつきと信頼関係が築かれ、「集い」の開催も4月、5月と広がってきています。
この激動の情勢と「特別期間」でつくりだした新たな条件をくみつくし、入党・購読の働きかけを広げに広げようではありませんか。入党について話し合う約束をとり、DVD「私たち、日本共産党に入りました」を使ってミニ「集い」を開き、入党を働きかけましょう。「しんぶん赤旗」の値打ちに確信をもって、日刊紙購読を広くよびかけ、日刊紙、日曜版とも12月からの後退分回復をやりとげましょう。党機関、地方議員が先頭に立って行動を組織し、支部を援助し激励しましょう。
目標達成で総選挙躍進、野党連合政権樹立をきりひらこう 全党のみなさん。
全党決起集会が提起した「二つの目標」をやりぬき、コロナのもとでも前進できる党に成長するならば、それは来たるべき総選挙・東京都議会議員選挙での日本共産党の躍進、野党連合政権の樹立をめざすうえで、大きな確信と展望をきりひらくものとなるでしょう。
あと10日間、すべての都道府県・地区・支部が「二つの目標」を掛け値なしにやりぬいて、菅政権に退場の審判を下し、政権交代をはかる歴史的総選挙への道をきりひらこうではありませんか。
私も全力でがんばります。