赤旗2021年4月20日
日本共産党の小池晃書記局長は19日の記者会見で、新型コロナウイルスワクチン接種をめぐり、菅義偉首相が米製薬会社ファイザーの最高経営責任者と電話協議し、「(全対象者に)9月までに供給されるめどがたった」と発言していることについて問われ、「これまで不確かな情報が何度となく政府側から出されてきたことで国民は不安になっている。政府が具体的な接種計画を責任を持って示すことが必要だ」と主張しました。
小池氏はワクチン接種の状況について、医療従事者のうち2回目の接種を終えたのは71万8000人と15%(16日時点)にとどまっていると指摘。「医療従事者への接種もいつまでに終わるのかも示せず、高齢者への接種も見切り発車的に始めたがいつ終わるのかもわからない。そうした中で『9月までに(全国民分が)供給されるめどがたった』と言われて国民が安心できるわけがない」と批判しました。
また、政府の情報発信について、「いつまでに確保しますという話はこれまでに何度も出てきている」と指摘。「安倍晋三前首相は昨年、今年前半には『国民全員分のワクチンを確保する』と言っていたがこれだけ遅れている。国民の不安を解消するためにも具体的な接種までのスケジュールを示すことが政府の責任だ」と強調しました。