赤旗2021年4月4日付
東京・町田と日野 小池書記局長が訴え
目前に迫る都議選(6月25日告示、7月4日投票)での日本共産党の躍進へ向け、日本共産党の小池晃書記局長は3日、東京都町田市内の演説会で、「都民の命と暮らしと営業にとってきわめて重要。総選挙で市民と野党の共闘で菅政権を倒し、野党連合政権をつくる上でも、都議選で党躍進の流れをつくることが決定的だ」と熱く訴えました。小池氏はまた、同日の日野市内の街頭演説で、11日告示の市長選(18日投票)での市民と野党の共闘候補・あるが精一氏の勝利と、市議補選での日本共産党のわたなべ三枝予定候補、都議選での清水とし子予定候補の勝利を呼びかけました。
町田市の演説会で池川友一都議は、都議会での「ツーブロック髪形禁止」の校則問題追及の動画再生が648万回に達したことを紹介し、「子ども、若者と一緒に都政をつくる」と決意表明。早川かん衆院東京23区予定候補は総選挙で政権交代を実現すると力を込め、米倉春奈都議が池川都議の実績を紹介して勝利を呼びかけました。
小池氏は、今度の都議選は、小池都政を支える「自民・公明・都民ファースト」対「日本共産党と、市民と野党の共闘」のたたかいだと述べ、「都議会野党第1党の共産党を躍進させてこそ、都政を変えることができる」と強調。池川都議について「町田の声が初めて直接都議会に届くようになった。大激戦で自民、公明両党に競り勝ち、宝の議席を絶対に守ろう」と述べ、共産党の躍進でコロナを抑え込み、安心して暮らせる東京にしようと呼びかけると、会場は割れんばかりの拍手で応えました。
日野市で、小池氏は、都議選で市民と野党の共同候補として今度こそ、清水予定候補を押し上げようと力を込めました。
小池氏は、再び新型コロナウイルスの感染が急拡大し、政府は大阪などに「まん延防止等重点措置」を宣言したものの、モニタリングのためのPCR検査キットの配布が全国で1日約1000件、東京にいたっては1日5件しかないと述べ、政府に対し(1)大規模検査(2)医療機関の減収補填(ほてん)(3)雇用と営業を守る補償(4)東京五輪を中止しコロナ対策への集中―の実施を求めました。
小池氏は、菅政権が75歳以上の医療費2倍化法案と病床削減法案の強行を狙い、公立・公的病院の大規模統廃合計画を進めていると述べ、「コロナ危機の反省もなく病院をつぶす政治に未来はない」と厳しく批判。「今こそ野党が、医療・介護切り捨ての新自由主義からの転換を連合政権構想で示す時だ」と力を込めました。
小池氏は、小池都政は都民に感染拡大の責任を押し付けるだけだと厳しく批判。都の検査能力は1日最大6万8千件だが実施件数は6千件程度で、変異株検査は陽性者の約1割だと述べ、「東京の検査は、不十分な全国と比べても大きく遅れている」と批判しました。
また、自民・公明両党が石原都政以来、16の都立病院を半減し、さらに現在、残りすべての独立行政法人化を狙っていると述べ、都内71カ所の保健所は31カ所となり、23区と多摩との格差も拡大していると批判。都心部の開発で大手ゼネコンなどを潤す一方で、高齢者福祉施設や認可保育所の整備予算を大幅削減してきたと指摘しました。
小池氏は、小池都政と対決する日本共産党都議団の粘り強い論戦で高齢者施設や医療機関での集中検査が開始されると述べ、都議選で掲げる三つの転換―(1)コロナがあぶりだした都政のゆがみをただし、ケアに手厚い都政への転換(2)大型開発優先で大企業優遇の都政から都民の福祉・暮らしを支えるまともな東京への転換(3)個人の尊厳と多様性を重視し、ジェンダー平等を進める都議会への転換―を紹介しました。
また、党都議団が2013年の躍進以降の8年間で、保育所予算を6倍化、認可保育所を約2倍化し、中学校の普通教室や体育館へのエアコン設置、中小企業・小規模企業振興条例の制定など抜群の実績をあげてきたと語りました。痴漢被害の告発やジェンダー問題、校則の追及でメディアが注目していると述べ、「コロナでも、福祉でも、ジェンダー平等でも、多彩で豊かな実績がある共産党を伸ばせば、都民の願いをさらに実現できる」と強調しました。