赤旗2021年3月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、東北新社に加え、NTTやNTTデータからも高額接待を受けていた谷脇康彦総務審議官の更迭への受け止めを問われ、「違法接待であり、当然だ」と答え、「これだけの高額接待を受けながら、違法性の『認識がなかった』とは驚くべきことだ。他にも同様の事態がないのか。真相の徹底解明が必要だ」と述べました。
小池氏は、総務省が同日、中間報告を発表しながら、個別事案の「利益誘導」につながる話はなかったと説明していることに言及し、「そんなわけはない。だいたい業者がなぜ高額な費用で役人を接待するのか。それは役所の情報が欲しいからだ」と指摘しました。
その上で、「特定企業だけの接待に応じ、懇談し、特別に情報提供したこと自体が『利益供与』であり、『利益誘導』だ」と強調。「総務省の中間報告では到底納得できない」と厳しく批判しました。
さらに、「NTTも、東北新社も、菅(義偉)首相の肝いりの政策にかかわる企業だ。東北新社は、菅氏が総務大臣秘書官にした長男(正剛氏)が同社に就職し、違法接待にあたった経過もある。首相には全力を挙げて真相解明に当たる責任がある」と主張しました。また、「これだけの事態が総務省で起こっているのだから、武田(良太)総務相の責任も厳しく問われる」と述べました。