赤旗2021年2月26日付
超党派の「落語議連(落語を楽しみ、学ぶ国会議員の会)」は24日、加藤勝信官房長官や萩生田光一文部科学大臣らに、新型コロナウイルス禍で寄席の公演中止や減収が続く落語界の存続に向けて、給付制度拡充などの支援強化を要望しました。会長の遠藤利明衆議院議員ら各党議員とともに、日本共産党の小池晃書記局長が参加しました。
新型コロナ感染拡大で、寄席の昨年の売り上げは前年の約4分の1に落ち込んでおり、都内でも鈴本演芸場が3月までの休業に追い込まれています。議連の申し入れ文書では「今般の緊急事態宣言の発令とその延長により、新型コロナウイルス感染拡大による公演の中止や時間の縮小が相次いでおり、寄席文化の存続が困難な状況になっている」とし、「わが国特有の文化芸術である『落語』『寄席』の灯が消えてしまうことのないよう」具体的支援策を要請しています。
同行した落語家の三笑亭夢太朗氏は「寄席がなくなると、笑いの文化の発信基地がなくなってしまいます」と落語界の窮状を訴えました。小池氏も「『寄席』は日本の宝であり、コロナ禍でこそ『笑い』が必要です」と政府に支援を求めました。
加藤官房長官らは、超党派議連の要請を受け止め、支援対象要件の拡大などを表明しました。