赤旗2021年2月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言について問われ、「森氏の発言は言語道断であり、直ちに辞任を求めるのが菅義偉首相の責任だ」「謝罪にも反省にもなっていない森氏の会見をもって、政府・与党は続投を容認している。これでは、森氏と同罪だと言われても仕方がない」と厳しく批判しました。
小池氏は、森氏を会長に推薦した政府の責任は明らかだと強調。「読売」世論調査で「問題がある」が91%、「共同」で「適任」と答えた女性はわずか4%だったとして、「世論は明確に辞任を求めている」と指摘しました。
そのうえで、「多くの女性が、森氏のような発言を日常的に聞かされ、黙らされて苦しんできた。だからこそ、今回の森氏の発言に対して怒りが燃えさかっている」と述べ、「森氏の発言は暴言であるだけでなく、日本の政治と社会のあり方、問題点をあぶり出した」と指摘。日本オリンピック委員会(JOC)が評議員会で発言を是正できなかった責任も問われるとして、「森氏の辞任を強く求めるとともに、辞任を第一歩として日本社会のジェンダー不平等という深刻なゆがみを変えるきっかけにしなければならない」と語りました。