赤旗2021年2月9日付
日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内での記者会見で、菅義偉首相の長男が総務省幹部を接待していた問題での菅首相の答弁について問われ、「ことの重大性を認識していないのではないか」と批判し、「『別人格』の一言でまともに答えようとしない態度では、国民の疑問や不信は高まっていくばかりだ」と強調しました。
小池氏は、総務省の秋本芳徳情報流通行政局長が「(長男と)平均すると年1回程度、会食の機会をもった」と答え、事務次官級の幹部も長男と会っていたことに触れて、「菅首相の長男だからこそ総務省の幹部官僚が接待に応じていたのではないか。菅氏の威光をかさに着て行政をゆがめた可能性がある」と指摘。森友学園問題で、安倍晋三前首相の昭恵夫人の関与で財務省が動き、公文書が改ざんされた疑惑と同じような構図になりつつあると述べました。
また小池氏は、秋本局長が公務員倫理審査会などでの調査を理由に「答弁は差し控える」と繰り返していることについて、「国会には行政監視機能があり、行政をチェックする責任がある。今回の事案は行政内部の問題であり、行政内の審査会で話していることは国会でも包み隠さず話さなければいけない」と強調し、「『倫理審査会で調査中』は答弁を拒否する口実にはならない。野党の質問にきちんと答えるべきだ」と語りました。