赤旗2021年2月5日付
（写真）山口氏（左から５人目）はじめ、市民連合の代表から申し入れをうける小池書記局長（右から３人目）ら党幹部＝４日、衆院第１議員会館 |
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」（市民連合）は４日、国会内で総選挙での政権交代へむけた「立憲野党への申し入れ」を日本共産党に行いました。共産党からは小池晃書記局長、田村智子政策委員長、穀田恵二国対委員長が参加しました。
申し入れは、菅政権の新型コロナウイルス感染症対策の失政や不祥事が露呈するなか、危機を打開する政治的選択の機会として総選挙がいよいよ重要な意義を持つと指摘。立憲野党に対し(1)感染拡大を食い止める医療政策の拡充(2)生命、生活、雇用を守る政策拡充(3)総選挙に向けた政治転換の意志の明確化―連立政権の構想を打ち出す(4)総選挙での選挙協力の明確化(5)総選挙の共通施策の共有―を求めています。
市民連合運営委員で法政大学教授の山口二郎氏は「菅政権は統治能力の消失という事態だ。総選挙にむけ必ず政権を代える決意を固め、ねじをまいて立憲野党がともに一歩踏み出すことをこのタイミングでやっていこう」と呼びかけました。
小池氏は要望について「全面的に賛同します」と発言。コロナ対応に無為無策の菅政権に対し、野党が結束して支援拡充などを勝ち取ってきたと述べ、「全力で菅政権を追い詰め、次の総選挙で必ず政権交代を実現したい。共産党とともに野党連合政権をつくる政党間の合意が最大のカギだ」と語りました。
また、４月に行われる三つの補欠選挙の重要性を指摘。「政権合意を確認して、すべて統一候補を立てて選挙に勝利したい」と述べ、市民連合が昨年提示した１５項目の要望書、党が提起した五つの提案などもふまえ「市民連合とも協力し、政策的な合意をつくっていきたい」と述べました。
市民連合運営委員の高田健氏は、コロナ対応で菅政権は危機的状況だと述べ、「今度の補選はすごく大事だ。（現地と）緊密に連携しながらなんとしても勝ち抜きたい」。山口氏も、補選で政策合意を働きかけていきたいと応じました。運営委員の小田川義和、鈴木国夫、事務局の福山真劫の各氏も同席しました。市民連合は他の野党にも申し入れを行う予定です。