赤旗2021年2月2日付
小池氏
日本共産党の小池晃書記局長は1日の国会内での記者会見で、自民党の松本純元国家公安委員長、田野瀬太道文部科学副大臣、大塚高司国対副委員長が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言中の深夜に東京・銀座のクラブを訪れた問題で離党届を提出したことについて問われ、「言語道断、前代未聞だ」「当然、3氏とも議員辞職するべきだ」と述べました。
小池氏は、松本氏が当初1人でクラブを訪れたと説明し、田野瀬氏と大塚氏をかばったことに「3氏ともウソをつき、ウソをつかれたことに何の説明もしなかった点で責任は極めて重大だ」と指摘しました。
また、政府と自民党の責任が問われると強調。3氏とも重要幹部であるにもかかわらず、深夜に高級クラブで会食し、松本氏の問題発覚時も行動を共にした人物がいたか問うこともしなかったとして、「自浄作用がゼロ。これが今の自民党だ」と述べました。
自民党が3氏を「離党」させたことについて、小池氏は「『党に迷惑をかけた』というだけであり、『国民を裏切った』と思っていないからだ」と批判。「『臭い物にふた』というやり方は許されない」と述べました。
小池氏は、安倍晋三前首相、菅義偉首相らが「桜を見る会」問題などで虚偽答弁を繰り返すなど自浄作用が全く発揮されていないとし、「緩みきった政府・与党の実態がはっきりした形で出た。猛省すべきだ」と強調。「議員辞職しないのであれば補欠選挙になることを恐れていると言われても仕方がない」と指摘しました。