「赤旗」2015年2月23日付
22日、名護市辺野古で開かれた「県民集会」での稲嶺進名護市長、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員のあいさつ(要旨)を紹介します。
「オール沖縄」で対抗
稲嶺名護市長
みなさん、ゲート前の左右をご覧ください。前にも後ろにも右にも左にも鉄条網です。これが今の沖縄の現実をまさしく象徴している光景です。われわれはこういうなかで、70年間も生活を強いられてきたんです。もうこれ以上の基地はダメです。
5年前、辺野古の海に新しい基地は造らせないということを掲げて、名護市民は私を押し上げていただきました。それが今では「オール沖縄」という大きな流れとして、沖縄県民の思いをまざまざと示したのが、昨年の県知事選と衆院選の結果であります。これこそが、ウチナーンチュ(沖縄県民)の思い、願いが込められた答えなのです。
強い力に対抗できるのは唯一、われわれ市民、県民の団結ひとつであります。それをこれからもぜひ、日米両政府に対して突き付けていこうではありませんか。みんなの心が一つになれば、必ずできます。必ず明るい光が見えてきます。それまで力を合わせてがんばりましょう。
団結の力で勝利を
小池副委員長
もはや保守も革新もない、この場所に集まっているみなさんは県民全ての代表です。そして、ここに出されている声は沖縄県民全ての声です。この声は、巨大コンクリートブロックでも、不当な逮捕でも絶対に崩すことができない。そのことを安倍政権と日米両政府は知るべきです。
新基地を造れば孫子の代まで沖縄県民が苦しむ。反対の声が上がるのはあまりにも当然ではありませんか。撤回すべきは辺野古新基地建設です。撤去すべきは抗議テントでなく、普天間基地ではありませんか。
団結の力で勝利に向かって進んでまいりましょう。辺野古の海を返せ、普天間返せ、沖縄を返せ、民主主義を返せ、そして仲間を返せ。日本共産党は団結と連帯をするために力を尽くしてがんばります。