「赤旗」2015年2月23日付
「新基地建設反対」「止めるまで頑張るぞ」。沖縄県名護市辺野古の米海兵隊基地ゲート前は22日、怒る県民を代表する5000人の声で包まれました。安倍政権が強行しようとしている辺野古新基地建設を「止めよう 国の横暴・工事強行に抗議する県民集会」(主催・同実行委員会)です。ゲート前の国道の両側には、午前11時ごろから県内各地からバスなどで続々と詰めかけ、何重もの人波で埋まりました。(稲嶺市長・小池氏あいさつ)
「辺野古の海を守ろう」「埋め立ては許さぬ、辺野古の海はみんなの宝もの」「この空、海、大地は私たちのもの オスプレイも基地もいらない」など、それぞれの思いを込めたプラカードや横断幕が林立しました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員をはじめ、昨年の総選挙で「オール沖縄」候補として沖縄1区~4区で当選した衆院議員ら共同代表があいさつしました。
赤嶺議員は、主席公選や国政参加の権利を勝ち取ってきた沖縄県民のたたかいの歴史にふれ、「団結すれば恐れるべきものは何もない。これが『オール沖縄』です。『オール沖縄』の力で、辺野古新基地は絶対にやめさせる強い決意で翁長知事を先頭に県民も全力をあげて頑張り抜こう」と訴えました。
たたかいの現場を代表してあいさつしたヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「『オール沖縄』、ウチナーンチュ(沖縄の人たち)の団結を全国に呼びかけよう。二度と沖縄を戦場にさせない。そのために安倍政権を全国の人々と打倒するたたかいに向け、沖縄のたたかいを勝利しましょう。絶対に勝てます」と力を込めました。
地元住民を代表して、高校2年生が「選挙で強固な民意を見せつけることができた。しかし、日本政府は私たちにいっそう卑劣な攻撃を加えています。あまりにも悲しくなります。県民を苦しめてきた基地こそ沖縄から撤去されるべきです」と話すと、参加者は割れんばかりの拍手と指笛で応えました。
稲嶺進名護市長、日本共産党の小池晃副委員長、島ぐるみ会議共同代表の平良朝敬氏、社民党党首らが連帯あいさつしました。
集会は、午前中に集会を妨害しようと米軍によって不当に拘束されたゲート前行動の現場責任者の沖縄平和運動センターの山城博治議長らの解放も訴えました。