赤旗2020年12月15日付
熊本県天草市で13日、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員を迎えた演説会が開かれました。初めて同市を訪れた小池氏は「水俣病被害者救済特別措置法」の成立や川辺川ダム(同県相良=さがら=村)の建設中止も、政権交代の中で実現しながら自民党政権に戻って後退しているとし、「やはり今、自民党政権に代わる新しい野党連合政権をつくる必要がある。しかも今度は共産党も加わる政権交代だ。全面解決のため、力を合わせてたたかい抜こう」と訴えました。
小池氏は新型コロナの第3波のなか、菅政権が「Go To トラベル」の延期のため予備費から約3000億円の支出を閣議決定した問題について「PCR検査や医療の充実にこそ使うべきだ。延期と言うのであれば『Go To』でなく、国会を延期すべきだった」と指摘。国会を閉会して疑惑にフタをする菅政権の支持率は下がり続け、とくに女性の支持率は33%、支持しない人は50%に達した毎日新聞の直近の世論調査を示し、「もう女性の中では政権交代が起こっている。国会から逃げ回る菅政権を力を合わせて倒そう」と呼びかけました。
コロナ感染で最も重篤化しやすい75歳以上の高齢者の医療費を倍加する菅政権の方針についても「血も涙もない冷酷な政治だ」と批判。「75歳になったら『おめでとうございます。今日からお金の心配なく、医療を受けてください』。これが政治の取るべき態度だ」と述べ、次の総選挙での野党連合政権の実現と党躍進を訴えました。
衆院九州・沖縄ブロック比例予定候補の、まじま省三前衆院議員(福岡9区重複)は「野党連合政権に今、代えなければ、この国、私たちの未来はない。私も政権与党の国会議員として国会に戻る決意だ」と力説。同じく、まつざき真琴比例予定候補(鹿児島2区重複)は「野党共闘の真ん中で頑張る共産党を大きく伸ばしてください」と呼びかけました。
立憲民主党の矢上雅義衆院議員があいさつし、7月の熊本豪雨災害での共産党の活動にふれ「細かいところまで手が届く活動をされた」と評し、改正被災者支援法の成立につながったと述べました。