赤旗2020年12月6日付
日本共産党の小池晃書記局長は5日、長崎県佐世保市を訪れ、市内を一望できる弓張岳展望台から米海軍佐世保基地、自衛隊佐世保基地を視察しました。
目の前に佐世保港の入り江が広がり、九十九島を望むことができる同展望台。市街地に隣接する米海軍佐世保基地をすぐそばに見ることができます。小池氏は、基地ガイドの前川裕氏から佐世保基地の概要を聞きました。
佐世保基地は米軍が世界で唯一、強襲揚陸艦を配備。岸壁には巨大な強襲揚陸艦アメリカが係留されています。その近くにはドック型輸送揚陸艦ニューオーリンズの姿も。揚陸艦部隊は4隻から5隻に増強され、その結果、昨年4月時点での佐世保市居留の米軍関係者は7374人と、占領期を除いて過去最高になっています。
前川氏は、米軍佐世保基地内にある弾薬庫などを指さし、「米第7艦隊の艦艇70隻が3カ月行動できるだけの燃料と弾薬を提供できる補給拠点です」と紹介。「8割以上が米軍の活動のための制限水域になっています。日本の船は湾内で停泊できない。泳ぐことも潜ることもできません」と語りました。
小池氏は基地視察後の党演説会で、こうした実態を「まるで米国の植民地ではないか」と告発。「『港を永久に平和港として育成することを宣言する』とした佐世保市議会全会一致の1950年の平和宣言に立ち返る時だ」と訴えました。