赤旗2020年11月3日付
日本共産党の小池晃書記局長は2日の国会内での記者会見で、同日始まった衆院予算委員会での菅義偉首相の答弁ぶりについて問われ、質問を「門前払い」する姿勢だったと指摘し、「国会と国民を愚弄(ぐろう)する態度だと言われても仕方がない。これでは国会質疑は成り立たない。こういう態度はきっぱりと改めるべきだ」と述べました。
小池氏は、同日の質疑で質問が集中した日本学術会議の会員候補6人の任命拒否問題について、「肝心なことはすべて『人事の話だから答えられない』と、人事を盾にした答弁拒否の連続だった」と指摘しました。菅首相が私立大学の会員比率が24%で低いと言いながら、私大の研究者の任命を拒否した理由を問われても、人事を盾に説明しなかったと批判。「政府としての任命の考え方を聞いているわけで、ここまで『人事の話だ』と拒否したら何も説明しないと言っているに等しい」と語りました。
また、菅首相が、任命拒否した6人の中で東大の加藤陽子教授以外の研究者を「承知していなかった」と答弁したことをあげ、「知らないで、どうして、誰が外したのか。今日のやりとりを通じてますます疑惑が深まった。これで国民に納得しなさいと言われても誰も納得できない」と批判しました。