赤旗2020年10月1日付
日本共産党の小池晃書記局長は30日、ラジオ日本の番組「岩瀬恵子のスマートNEWS」に出演し、発足した菅義偉政権をどう見るかや、自民党政治に代わる「野党連合政権」を目指す決意を語りました。
自民党が、10月20日すぎまで臨時国会を開かないとしている状況について小池氏は、「新首相が選出されてから1カ月以上も国会で所信表明を行わないというのは、政権交代のときぐらいのことだ」と指摘。新型コロナウイルス感染拡大と、深刻な経済的打撃のなか「国民が今これだけ歯を食いしばって努力しているときに、政治が国民に対して何をするかを、総理大臣が語らなければならない」と訴えました。キャスターの岩瀬氏も「(菅政権が)どのような日本社会を築いていくのか見えない」と述べました。
菅政権に野党がどう対峙(たいじ)するかについて小池氏は、日本共産党が首相指名選挙で「政権交代のために連携したい」と表明した立憲民主党の枝野幸男氏に投票し、他の野党もそろって同氏に投票したと述べ「共闘が質的に前に進んだ」と強調。「次の総選挙で野党が政権を変えるという決意と覚悟を示すことが必要。そのためにも野党が共産党とともに連合政権をつくるという決断をするべきときだ」と語り、そうしてこそ国民に本気度も政策も伝わると強調しました。
「野党連合になったらどんな社会になるか」と問われ、小池氏は「自助」を強調する菅政権に対し「コロナのもとで、まずは公助」の政治をつくると訴え。「経済効率だけを優先して社会保障を切り捨て、自己責任を押し付ける新自由主義ではなくて、国民の暮らしを支える責任を国がしっかり果たす政治に変えていきたい」と語りました。岩瀬氏は「それはアピールした方がいいですね。そのためにも国会を開いてほしい」と述べました。
また、自民党の杉田水脈衆院議員の「女性はいくらでもうそをつける」という暴言について問われ、小池氏は「女性に対する蔑視であると同時に、性被害にあった人に対するセカンドレイプ(二次被害)に等しい発言だ」と強く批判。議員辞職を求めると同時に、衆院比例中国ブロックの名簿の高位にすえた自民党の責任も重大だと訴えました。