赤旗2020年9月29日付
志位・小池両氏が参加
全国革新懇は28日、東京都内で代表世話人会を開催しました。菅内閣の発足と解散・総選挙をみすえた「市民と野党の共闘」の発展など激動の情勢と革新懇の課題などを議論しました。日本共産党の志位和夫委員長と小池晃書記局長が参加しました。
安倍政権の継承と「自助」を強調する菅政権が発足するもと、首相指名選挙で日本共産党が立憲民主党の枝野幸男代表に投票し、「市民連合」が野党に政権交代を求める政策要望書を各党に届けるなど「政権交代」にむけた共闘が大きく発展していると報告されました。そのうえで、「次の総選挙は、政権交代を必ず勝ち取ると野党としてはっきり目標にすえてたたかう必要がある。さらに日本共産党を含めた野党連合政権にふみきるかが大事なポイントになる」と強調され、この二つを腹を据えて宣言し、市民連合の要望書も踏まえた政権公約をつくることが国民の支持を広げるには必要だと語られました。
2015年の安保法制=戦争法強行以降の5年間のたたかいの積み重ねが「政権交代」にむかう歴史的局面をつくったとの発言があり、「全国各地で政権交代への決意と覚悟を伝える革新懇の運動を広げることが重要」「憲法の理想を現実にできる政府をつくりあげる間口に立っているのではないか」などの発言がありました。選挙にむけては、「政治を変えることが職場や学生生活を変える」とわかる工夫や呼びかけが必要だとの声もだされました。
大阪から、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想の是非を問う住民投票(11月1日投票)のたたかいの報告があり、「全国的問題であり、ぜひ支援を」と呼びかけられました。
各分野から「部分では医療崩壊が始まっている。市民連合の要望で新自由主義的な政策からの脱却が掲げられたのは重要」(民医連)、「少人数学級実現の署名を2カ月で15万人分集めた。要求と政治を結びつける運動が大事」(新婦人)、「農業破壊の安倍農政の継承か、持続可能な方向への転換かの呼びかけはかつてなく浸透する可能性がある」(農民連)などの意見が出されました。
コロナ危機を乗り越える社会を学びあうシンポジウムを12月に開催する計画と、全国革新懇アピールを発表することを確認しました。